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基本情報技術者試験

【基本情報技術者試験のデータ伝送の問題】2パターンの問題を抑えればOK!

 

実際に出題された基本情報技術者試験データ伝送のテーマに関する過去問と解答、解説をしていきます。

ここで紹介する過去問は2つ。

  • 「伝送時間」を求める問題
  • 「回線利用率」を求める問題

実は、データ伝送に関する問題は、以下の2つの問題パターンしかありません。

ですので、この2つの問題パターンをしっかり押さえておけば良いです。

 

では、はじめに「伝送時間を求める問題」から紹介し解説していきます。

以下は、平成30年秋期の、基本情報技術者試験に実際に出題された問題です。

 

「伝送時間」を求める問題

伝送時間を求める問題

1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するために必要な伝送時間は何秒か。ここで,伝送路の伝送効率を50%とする。

ア.16

イ.32

ウ.64

エ.128

出典:基本情報技術者試験 平成30年秋期 問31

答えはエ

次節でくわしく解説します!

 

解説

伝送時間を求める解説

まず、問題文にある1.5Mビット/秒とは、どういうことなのか。

それは、「伝送速度」と呼ばれ、単位時間あたりのデータ伝送量を表す伝送路の能力のことを差します。

単位はbpsであり、1.5Mビット/秒は1.5Mbpsと表わすことができます。

問題文のこの伝送路の場合、1秒間で1.5Mビットのデータを伝送できるということになるのです。

 

しかし、伝送路は「伝送速度」の100%全てを使えるとは限りません。

ですので、伝送路の何%使えるかを示したものを「回線利用率」と呼びます。

問題文で言うところの「伝送効率」のことです。

 

以上のことを踏まえて、下記手順でデータの「伝送時間」を求めます。

 

①この伝送路での「伝送速度」を求める。

1.伝送速度を求める

問題文から、純粋な伝送路の伝送速度は、1.5Mビット/秒。

そして伝送効率(回線利用率)は50%なので、実際の伝送速度は、以下の通り。

1.5Mビット/秒 × 50% = 0.75Mビット/秒(0.75Mbps)

 

この伝送路では、1秒間あたり0.75Mビットのデータを伝送することが可能ということです

ではこの伝送路を使って、12Mバイトのデータを伝送する時間を求めます。

 

②12Mバイトのデータの「伝送時間」を求める

2.データの「伝送時間」を求める

はじめに、伝送速度ビットに対し、伝送するデータ量がバイトであるため単位を揃えます。

12Mバイト ➡︎ 12M × 8ビット = 96Mビット

 

①で求めた伝送路を使って、12バイト(96Mビット)のデータを伝送するのにかかる時間は、

96Mビット ÷ 0.75Mビット/秒=128秒

 

よって答えは、答えはエとなります。

ここまでのまとめとして、以下のことを覚えておきましょう。

  • 伝送速度単位時間あたりのデータ伝送量のことで単位はbps
  • 回線利用率伝送路の何%使えるかを示したもの.

 

※問題では「伝送速度」や「伝送時間」と記述していますが、「転送速度」や「転送時間」と書かれている場合もありますが意味は同じです。

 

以上、「伝送時間を求める問題」でした。

では次節、「回線利用率を求める問題」を紹介し、解説していきます。

以下は、令和元年秋期の、基本情報技術者試験に実際に出題された問題です。

 

「回線利用率」を求める問題

回線利用率を求める問題

10Mビット/秒の回線で接続された端末間で,平均1Mバイトのファイルを,10秒ごとに転送するときの回線利用率は何%か。ここで,ファイル転送時には,転送量の20%が制御情報として付加されるものとし,1Mビット=106ビットとする。

ア.1.2

イ.6.4

ウ.8.0

エ.9.6

出典:基本情報技術者試験 令和元年秋期 問30

 

答えはエ

次節でくわしく解説します!

 

解説

回線利用率を求める解説

まず、問題を整理します。

①この回線の純粋な伝送速度

➡︎ 10Mビット/秒(10Mbps)

 

②伝送するファイルには、20%の制御情報を付加する

➡︎ 1.2Mバイト

 

以上①②から、伝送速度を求めます。

 

伝送速度を求める

伝送速度を求める

この1.2Mバイトのファイルを10秒ごとに伝送するので、1秒間あたりの伝送

1.2Mバイト ÷ 10秒 = 0.12Mバイト ➡︎ 0.12Mバイト/秒

①の「伝送速度ビットに対し、伝送する②のファイルがバイトであるため単位を揃えます。

0.12Mバイト × 8 = 0.96Mビット/秒(0.96bps)

よって、伝送速度は、0.96Mビット/秒(0.96bps)となります。

 

回線利用率を求める

回線利用率を求める

0.96bpsのファイルを10Mbpsの回線で伝送するので、回線利用率は、

0.96bps ÷ 10Mbps = 0.096

➡︎ 9.6%

よって 答えはエとなります。

 

まとめ

データ伝送に関する過去問と解答、解説をしてきました。

得点するためのポイントは、以下2つの問題パターンを押さえておきましょう。

  • 「伝送時間」を求める問題
  • 「回線利用率」を求める問題

 

また、問題を理解するためにも用語も理解しておくことも必須です。

  • 伝送速度単位時間あたりのデータ伝送量のことで単位はbps
  • 回線利用率伝送路の何%使えるかを示したもの.

文章問題を読解し、伝送速度や伝送したいデータのサイズなど、一つづつ整理していくことで簡単に解くことができますよ。

 

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