プロダクトライフサイクルの問題を解説

基本情報技術者試験

【基本情報技術者試験のプロダクトライフサイクルの問題】4つのプロセスの特徴と戦略を押さえよう!

2020年1月29日

 

実際に出題された基本情報技術者試験プロダクトライフサイクルのテーマに関する過去問と、解くポイントや解説をしていきます。

まず、プロダクトライフサイクルについて説明します。

プロダクトライフサイクルとは、市場に製品・サービスを投入してから消えるまでの過程を、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのプロセスで示したものです

分かりやすく言うと、売り出した商品が時間とともに需要や売れ行きがどうなるか、そしてその時どう言った戦略をとるべきかというマーケティング戦略のこと。

 

出題される問題としては、プロダクトライフサイクルにおける4つのプロセスの特徴などについて問われます。

だから以下4つの特徴を理解しておけばOK!

  1. 導入期
  2. 成長期
  3. 成熟期
  4. 衰退期

これから、上記の4つのプロセスについて、過去問を交えて順番に分かりやすく解説していきます。

 

プロダクトライフサイクルにおける各プロセスの特徴

PLCの特徴

以下、平成25年秋期に出題された問題です。

プロダクトライフサイクルにおける成熟期の特徴はどれか。

ア.市場が商品の価値を理解し始める。商品ラインもチャネルも拡大しなければならない。この時期は売上も伸びるが,投資も必要である。

イ.需要が大きくなり,製品の差別化や市場の細分化が明確になってくる。競争者間の競争も激化し,新品種の追加やコストダウンが重要となる。

ウ.需要が減ってきて,撤退する企業も出てくる。この時期の強者になれるかどうかを判断し,代替市場への進出なども考える。

エ.需要は部分的で,新規需要開拓が勝負である。特定ターゲットに対する信念に満ちた説得が必要である。

出典:基本情報技術者試験 平成25年秋期 問70

答えはイ。

解説します。

 

解説

プロダクトライフサイクルとは、市場に製品・サービスを投入してから消えるまでの過程を、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのプロセスで示したものです(下記図)。

導入期から衰退期までの典型的な特徴は、下記のような曲線を描きます。

プロダクトライフサイクル

縦軸を「売上・利益」、横軸を各「プロセス」で表します。

製品を投入したての「導入期」から「成熟期」にかけては売り上げは伸びますが、その後の衰退期になるとそれが落ち込みます。

ですから、それぞれの時期にどういったマーケティング戦略をとるべきかを考えていくものとなります。

  • 各プロセスにあったマーケティング施策がとれているか確認
  • 市場環境や顧客ニーズの変化などを予測し、数年後にとるべきアクションを想定

 

それでは、下記4つのプロセスについて「特徴」や「とるべき戦略」を分かりやすく解説していきます。

  1. 導入期
  2. 成長期
  3. 成熟期
  4. 衰退期

 

1.導入期の特徴・戦略

1.導入期の特徴・戦略

特徴は?

「導入期」は市場に製品・サービスを投入した直後の時期を指します。

製品導入の直後にあたる時期ですから、認知度もないために需要や売上が少ないです。

顧客層は最先端技術・流行に詳しい方や、新しいモノ好きの方といった一部の層となります。

そのため、多くの製品(サービス)が撤退を決断する厳しい時期でもあるのです。

 

とるべき戦略は?

試供品や広告に投資し、認知度を高め、市場拡大させることが最優先として求められます。

しかし、製品のブランディングなど広告宣伝費がかかります

 

例えばどんな製品?

自動運転の車など

 

以下「導入期」のポイントです!

  • 需要や売上が少ない
  • 顧客は一部の先進層
  • 広告投資などで認知度を高め、市場拡大させる戦略が必要

 

2.成長期の特徴・戦略

2.成長期の特徴・戦略

特徴は?

「成長期」は投入した製品・サービスが市場に認知される時期です。

製品・サービスの需要が高まると同時に市場規模が拡大し、習熟効果により生産コストが下がります。

そのため、売上・利益ともに急激に増える時期となります。

また、市場の拡大に伴い、競合他社も増加する時期でもあります。

 

とるべき戦略は?

顧客ニーズも多様化します。

そのため、顧客ニーズに合った製品改良や、他社とは違う差別化戦略を図り、自社製品のブランド力を高めていく必要があります。

 

例えばどんな製品?

クロームキャスト(Google製のメディアストリーミングデバイス)など

 

以下「成長期」のポイントです!

  • 製品・サービスが市場に認知され、売上・利益ともに急激に増える時期
  • 顧客ニーズに合った製品改良、競合も増えるので、他社とは違う差別化戦略が必要

 

3.成熟期の特徴・戦略

3.成熟期の特徴・戦略

特徴は?

「成熟期」は、市場ニーズが鈍化し、顧客層もリピーター率が高まる時期です

製品・サービスの売上や利益が横ばいとなる成熟市場に変化します。

 

とるべき戦略は?

消費者ニーズが多様化してくるので、上位企業にとってはコスト優位性を活かしシェアを維持することが重要な課題です。

下位企業にとっては生き残りをかけ、特定ターゲットをねらったニッチ戦略が重要になります。

 

例えばどんな製品?

スマートフォンなど

 

以下「成熟期」のポイントです!

  • 市場ニーズが鈍化し、売上や利益が横ばいとなる成熟市場に変化する。
  • 消費者ニーズが多様化してくるので、シェアを維持する戦略が必要

 

4.衰退期の特徴・戦略

4.衰退期の特徴・戦略

特徴は?

「衰退期」は、市場の需要がなくなる時期です。

顧客の購買意欲は低く、事業を維持できるだけの売上・利益を確保することが難しくなるのです。

なので、売上・利益ともに激減していきます。

しかし、一定の買い増し・買い替えを目的としたリピーターは見込めます。

 

とるべき戦略は?

投入した製品・サービスの売上・利益が衰え始め、市場からの撤退を考えるタイミングです。

撤退、存続、新市場の開拓といった経営判断が求められます。

 

例えばどんな製品?

プラズマテレビやDVDプレーヤーなど

 

以下「成熟期」のポイントです!

  • 市場の需要がなくなり、売上・利益ともに激減する。
  • 市場からの撤退を考えるタイミングであり、新市場の開拓といった経営判断が必要

 

問題文が4つのどのプロセスに当てはまるのかを問う問題が多いです。

赤太字部分をポイントに、4つのプロセスの特徴や戦略を理解しておいてくださいね。

 

まとめ

基本情報技術者試験のプロダクトライフサイクルの問題について解説、各プロセスについてポイント(特徴と戦略)をまとめました。

「導入期」のポイント

  • 需要や売上が少ない
  • 顧客は一部の先進層
  • 広告投資などで認知度を高め、市場拡大させる戦略が必要

 

「成長期」のポイント

  • 製品・サービスが市場に認知され、売上・利益ともに急激に増える時期
  • 顧客ニーズに合った製品改良、競合も増えるので、他社とは違う差別化戦略が必要

 

「成熟期」のポイント

  • 市場ニーズが鈍化し、売上や利益が横ばいとなる成熟市場に変化する。
  • 消費者ニーズが多様化してくるので、シェアを維持する戦略が必要

 

「衰退期」のポイント

  • 市場の需要がなくなり、売上・利益ともに激減する。
  • 市場からの撤退を考えるタイミングであり、新市場の開拓といった経営判断が必要

 

問題自体は難しくはありません。

各プロセスにおけるキーワードをもとに、問題を解くこともできます。

なので、プロダクトライフサイクルの導入期から衰退期までの表を思い浮かべながら、記事中の赤字部分を中心に覚えていってくださいね!

 

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