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ITパスポート試験

【ITパスポート試験の難易度や合格率】他の試験と比較し解説します!

 

ITパスポート試験を受けようと思うのだが...

その難易度合格率が知りたい!

他の試験と比べるとどうなの?

こんな疑問に答えます!

 

僕は以前、会社員として独立系IT企業に在籍。

当時、ITパスポートの上位である基本情報技術者の資格を取得しました。

資格手当がもらえるインセンティブがあったのですごく嬉しかったです!

 

もちろん、ITパスポートも同様!

ITパスポートを持っていることで、報奨金などインセンティブに加え、企業への就職や公務員試験(警察官)にも有利!!

 

そこで今回は、ITパスポートの上位試験である基本情報技術者試験に合格した僕が、その難易度や合格率を様々な角度から解説します!

 

ITパスポートの難易度・合格率

難易度

 

今の世の中、企業はもちろん、コンビニやスーパーなどどこに行ってもIT機器(コンピューターなど)が置いてあります。

それによって、勤怠管理や在庫管理、商品管理が行われています。

ITパスポートは 、ITを利用する方向けに、IT全般の基本的な共通知識を問うための試験という位置づけです

 

ITの技術的な要素よりも、IT機器を使うもの(職業人)としてのモラルなどといった知識が求められる試験です。

 

そこで、ITパスポート試験の難易度はどんなものなのか、まずはその合格率から解説します。

 

合格率は約50%

ITパスポート合格率

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

 

上表は「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が公開している、ITパスポート試験における過去8年間の合格率をまとめたものです。

この表によれば、ITパスポートの合格率は、

約50%

約2人に1人は合格しているということになります

 

ですから、合格率だけを見ればすごく簡単に思えます。

 

では、「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が期待している、ITパスポートの定義はどうなっているのでしょうか?

職業人として、情報機器及びシステムの把握や、担当業務の遂行及びシステム化を推進するために、次の基礎的な知識が要求される。

(1) 利用する情報機器及びシステムを把握するために、コンピュータシステム、データベース、ネットワーク、情報セキュリティに関する知識をもち、オフィスツールを活用できる。

(2) 担当業務を理解するために、企業活動や関連業務の知識をもつ。また、担当業務の問題把握及び必要な解決を図るために、システム的な考え方や論理的な思考力をもち、かつ、問題分析及び問題解決手法に関する知識をもつ。

(3) 安全に情報を収集し、効果的に活用するために、関連法規や情報セキュリティに関する各種規定に従って活動できる。

(4) 業務の分析やシステム化の支援を行うために、情報システムの開発及び運用に関する知識をもつ。

(5) 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をもつ。

引用;IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

「職業人として...」という記述がありますが、これは特に専門的な技術者を指しているのではなく一般的な社会人なのです。

いわば、会社などに勤めている方などで「働いている方」を差しています。

 

それで、その職業人がIT機器等の操作などに加え、セキュリティや情報に関する法規、情報システムの運用やこれからの新しい技術について把握することを求めているのです。

国際化に伴う基本的な英語力を持とう!という認識と同じなんです。

 

では次に、ITパスポート試験ではどういった問題が出題されるのでしょうか。

実際に出題された問題で解説していきます。

 

試験内容

試験内容

 

結論をいうと、ITパスポート試験はIT関連に関する知識を理解しておくだけで合格を掴めます

一つ一つ深く理解する必要もなく、ITに関わる職業人として知識があるかどうかを問われるということです。

 

詳しく試験内容を見ていきましょう。

  • 出題数:100問
  • 四肢択一式
  • 時間:120分

 

出題数は100問ですが、評価される問題は92問です(残りの8問は、今後の試験のための参考になります)。

時間120分の間に、実質92問を4つの選択肢の中から1つを選んで回答していきます。

 

1問あたり約1分20秒で解いていく計算ですね

 

次に、出題される内容を見てみます。

出題内容についてはテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系に関する問題が出題されます。

 

以下簡単に解説します。

■テクノロジ系(92問中42問)

コンピュータで扱う数値やデータに関する基礎的な理論、2 進数の表現や演算,集合、論理演算に関する問題です。

 

■マネジメント系(92問中18問)

システムがどのようなプロセス(経緯)を経て開発されるのかという、要件定義,システム設計,プログラミング,テスト、見積もりやレビューに関する問題です。

 

■ストラテジ系(92問中32問)

企業の基本的な活動全体や担当業務の問題,それを解決するために必要なPDCAや手法についての問題です。

 

テクノロジ系は範囲が広いため、出題数も約5割ほど占めています

IT関連の知識だけでなく、マネジメントや経営、マーケティング、法規といった出題もありますので範囲も広いです。

 

では、次に試験問題の方を見てみましょう。

令和1年秋の試験で、実際に出題された問題3つをピックアップしました。

 

テクノロジ系

8ビットの2進データ X と 00001111 について,ビットごとの論理積をとった結果はどれか。ここでデータの左方を上位,右方を下位とする

ア.下位4ビットが全て0になり,Xの上位4ビットがそのまま残る。

イ.下位4ビットが全て1になり,Xの上位4ビットがそのまま残る。

ウ.上位4ビットが全て0になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。

エ.上位4ビットが全て1になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。

出典:平成30年秋期 ITパスポート試験 問79

 

こたえは「ウ」

少しだけ解説します。

 

ポイントは2進数と論理積(ANDともいいます)という言葉です。

コンピュータは,内部的にすべてのデータを2進数(0と1)で取り扱っています。

そして、論理積(AND)というコンピュータの演算方式さえ理解していれば分かる問題ですね。

 

ちなみに、論理積(AND)に従った演算方式は以下の通りです。

0 論理積(AND) 0 ➡︎ 0

0 論理積(AND) 1 ➡︎ 0

1  論理積(AND) 0 ➡︎ 0

1  論理積(AND) 1 ➡︎ 1

 

この演算方式に従い、2つの2進データの各ビット列の論理積(AND)をとると...

論理演算

 

よって、上位4ビットは必ず0となり、下位4ビットは2進データxのビットがそのまま残ります。

 

ストラテジ系

IoTの事例として,最も適切なものはどれか

ア.オークション会場と会員のPCをインターネットで接続することによって,会員の自宅からでもオークションに参加できる。

イ.社内のサーバ上にあるグループウェアを外部のデータセンタのサーバに移すことによって,社員はインターネット経由でいつでもどこでも利用できる。

ウ.飲み薬の容器にセンサを埋め込むことによって,薬局がインターネット経由で服用履歴を管理し,服薬指導に役立てることができる。

エ.予備校が授業映像をWebサイトで配信することによって,受講者はスマートフォンやPCを用いて,いつでもどこでも授業を受けることができる。

出典:令和1年秋期 ITパスポート試験 問3

 

こたえ「ウ」

IoTは聞いたことのある言葉ではないでしょうか?

IoTとは「身の回りのものがインターネットとつながる」仕組みです。

 

他の事例でいいますと、農業もIoT化が進んでいます。

例えば、ハウス栽培における水やりや肥料の自動システムもIoTの一環です。

しかしそれだけではなく、水や肥料の量や与えるタイミングを計り、節水栽培を可能にしているのです。

 

この他、アクティビティトラッカ(例えば身に付けておくだけで、歩数系や心拍数、睡眠時間などを測ってくれるウェアラブル機器のこと)など、ITパスポートの試験は、最新のIT用語を使った出題が目立ちます。

ですので、こういった新しいIT関連ニュースにも興味を持って見ておくと良いでしょう

➡︎ ITの最前線に斬り込む情報誌 日経コンピュータ

 

マネジメント

会計システムの開発を受託した会社が,顧客と打合せを行って,必要な決算書の種類や,会計データの確定から決算書類の出力までの処理時間の目標値を明確にした。この作業を実施するのに適切な工程はどれか

ア.システムテスト

イ.システム要件定義

ウ.ソフトウェア詳細設計

エ.ソフトウェア方式設計

出典:令和1年秋期 ITパスポート試験 問45

 

こたえ「イ」

システムの開発工程に関する問題です。

システムは、「システム要件定義」からはじまり、「外部設計」、「詳細設計(内部設計)」、「プログラミング」、「単体・結合テスト」、「システムテスト」、「運用テスト」...というような流れで作られます。

 

料理におけるレシピみたいなもので、システムを作る上でもこのレシピが必要なのです。

 

以上がITパスポート試験で出題された問題例です。

文系の方や、全くの未経験だと何を問われているのか分からず悩むでしょう。

そして広い範囲ともなれば、不安になる気持ちもわかります。

 

ですが、正答を導き出すためには、公式や用語の理解さえすればよいのです。

さらに、ITパスポート試験は過去に出題された問題が出ることもあるのです。

ただ、基本情報試験などといった試験に比べれば、過去問の出現率は下がります。

 

けれども、やはり効率な勉強方法は過去問を繰り返し解くことなのです。

そうすることで、広範囲な分野の最低限必要な学習はできますので、合格を目指すことも可能です。

参考【ITパスポートの勉強方法!】初心者でも上位の基本情報技術者試験も目指せる!!

 

ITパスポートは、下記のように合格ラインが決められています。

まず、各分野(テクノロジ、ストラテジ、マネジメント)においてそれぞれ300点/1000点以上取ることが条件です。

(1つでも300点/1000点に満たなければ不合格)

そして、総合評価が600点/1000点以上(6割以上)で合格を掴むことができます。

(注1)

 

(注1)

ただしITパスポートの採点方式は1問1点といった決まった配点ではありません。

項目応答理論(IRT)という、出題される問題の難易度(や正答率)などによって配点がきまります。

ですから、全出題数のうち60問(6割)正解したからといって合格するとは限りません。

例えば、57問正解したけれどそれが難易度の高い問題ばかりだとすると、600点以上になることも。

逆に65問正解したけれどそれが難易度の低い問題ばかりだとすると、600点以下となり不合格となることもあります。

 

では、ITパスポートは他の試験と比べて難易度はどうなのでしょうか。

 

他の情報処理試験と比較

他の試験との比較

 

分析したところ、基本情報技術者試験や情報処理検定プログラミング部門1級に比べると、合格率や試験範囲、試験内容をみても難易度は下がります。

またこれらの試験は、ITパスポートよりも深い知識とより技術者向けの出題内容となっています。

 

基本情報技術者の難易度
【基本情報技術者試験の難易度や合格率】他の試験と比較し解説します!

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ですからITパスポートは、情報系試験の中でも比較的容易に合格できる試験だと言えるでしょう

 

ITパスポートは比較的容易に合格できる!

ITパスポート試験の難易度を解説してきました。

  • ここ8年の合格率は約50%で推移。
  • 職業人として情報機器やシステム化に関する知識や理解が必要
  • 過去問を対策することで、6割以上の得点は目指せる!

 

難易度は以下の通りです。

ITパスポート < 情報処理検定プログラミング部門1級 < 基本情報技術者試験

 

ITパスポートは特に深い知識は求められることはないので、未経験の方・学生でも合格できる情報系試験なのです。

また、苦手分野を作ることなく学習できれば、今後の基本情報技術者試験といったステップアップも可能です。

そうすることで、あなたの将来のキャリアップにもつながっていきますよ。

 

 

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