
プログラマーのやりがいや魅力を教えて欲しい!
興味があって、これから目指そうかなと考えています。
本記事の内容
- プログラマーのやりがいは1割程度
- 9割の「辛さ」を乗り越えてこそ「やりがい」が生まれる
- プログラマーの4つの魅力
- プログラマーに向いている人の4つの特徴
本記事を書いている僕は、過去数社のIT企業やWEB会社を経て、現在WEB系エンジニアとして活動中。
プログラマーを目指したい初心者は、IT業界が「キラキラ」したイメージをを持っていませんか?
そのイメージは持たない方が良いですね。
なぜなら、プログラマーのお仕事は決して楽な仕事ではありません。
僕は9割は「つらい」ことの連続だと思っています。
しかし、残りの1割は「やってて良かったなぁ」と「やりがい」を感じる一瞬でもあります。
この記事では、プログラマーに興味がある方にプログラマーのたった1割の「やりがい」や「魅力」などを解説していきます。
「つらい」ことが多い中で、それを乗り越え「やりがい」に変わった話なども解説していきますよ。
1.プログラマーのやりがい|1割程度
冒頭でも言いましたが、僕の場合はプログラマーのやりがいを感じるのは、プログラマー人生において1割程度だと思っています。
例えば1ヶ月(20日)プログラマーのお仕事をして、大体2日程度がやりがいを感じる瞬間です。
ですが、その1割がとてつもない感動や成長を感じ、やりがいを感じるのです。
では、そのやりがいを感じる瞬間はどんな時なのか。
それは以下の時です。
- これまでやったことのない技術に挑戦し成功した時
- 他のプログラマーが書いたソースコードを理解できた時
- 便利なアプリを開発した時
- お客さんに喜んでもらえた時
順番に解説します。
1.これまでやったことのない技術に挑戦し成功した時
これまでやったことのない技術に挑戦し、それができた時の感動は、自分の成長を感じます。
また、辛い中で学び得たスキルというのは、これからのプログラミングというお仕事に対する武器になるのです。
誰でも未知の領域に踏み込むことって勇気がいりますよね。
増してや、会社(上司)からの指示でこれまでやったことのない技術に挑むことに対し決して「NO」とは言えません。
そんな中で「自分にできるだろうか...」と、失敗することや出来なかったことを考えてしまいます。
すると、分からないことを調べて学習し、慎重にもなるため作業もなかなか進みません。

もちろん周りにも教えてくれるような社員はいませんでした
ですが色んなプレッシャーや、作業する上での障害を乗り越えていくと、何とか動くようなモノに仕上がるのです。
少しづつ仕上げていくことで、上司や社員もその進捗に興味を示してくれますから楽しい気持ちにもなります。
見栄えは悪いけれど、決して諦めなければプログラミングの技術は向上するんだなと実感しました。
2.他のプログラマーが書いたソースコードを理解出来た時
他のプログラマーが書いたソースコードは、時にはその解読に苦しみます。
ハイレベルなものや、自分とは違った考えからコーディングしているからです。
しかしそれを読解することにより、スキルアップも期待でき、これからももっと色んな製品の開発も楽しんでできるようになるのです。
他人から学ぶことも多い
例えば、プログラミングにおいて、一つの結果を求めるのにその手段はプログラマーごとに異なります。
プログラミングは各々のプログラマーの癖もあるのです。
簡単に言いますと、計算処理などの解をもとめるのに、「足す」「引く」「掛ける」「割る」という演算子を使えば何通りにでも方法はあります。
自分は「足す」という演算にて解を求めるのに対し、他のプログラマーは「掛ける」演算にて求めることもあるのです。
そんな時、様々な発見があり、自身の成長を感じさせてもくれます。
「なぜこのプログラマーは掛け算を使ったのだろう?」
と疑問を持ち、
「こういう簡単な解法もあるんだ!」
と自分自身の新たな知識として習得することもできます。
プログラミングにおける解法は一つではありません。
ですから、自分と様々なプログラマーを比較することで良いところを吸収したり、また自分自身が誤っている部分を改善することもできます。
苦しみながら読解できた時の気持ちも、自身の成長を感じる時でやりがいを感じます。
3.便利なアプリを開発した時
僕が作ったシステムを喜んで使っているのを見ると、今後の励みにもなるので嬉しかったです!
印刷会社に在籍していた時、上司から
「簡単に日報が管理できるシステムが欲しい」
と依頼がありました。
それまでエクセルなどで管理していたため、遠方の支店の状況(進捗)が把握しづらかったのです。
当時在籍した印刷会社の社員は、Google関連サービスを用いて業務をしていましたので、GAS(Google Apps Script)とよばれる言語を使って日報管理システムを作りました。
GAS(Google Apps Script)とは、GoogleマップやGメールなどGoogle関連サービスと連携できたり、独自のWebアプリを開発することもできるJavascriptベースのプログラミング言語です。
すると、社員のみんなが興味を持ち利用してくれます。
上司や社長からも「便利だ!業務が捗る!!」と業務上の問題点を解決できたのです。
これまで、IT関連会社にしか在籍してなかったので、日報システムなんてあって当たり前だと思っていました。
しかし、IT技術が乏しい会社もまだまだあり、そういう会社でちょっとしたプログラミングスキルがあれば、便利で喜んでもらえるようなシステムが簡単にできます。
プログラミングで便利なアプリを作り、それを身近で使ってもらえるとすごく嬉しいです。
4.お客さんに喜んでもらえた時
納品したシステムをお客さんに喜んでもらえた時は、一人のプロのエンジニアとして認めてもらえたという実感が湧いてきます。
例えば、使えないシステムをお客さんに納品したとすると、お客さんはクレームや返品をしてきます。
ですから、対価であるお金がもらえません。
そうなると、会社の利益にも貢献できないですし、フリーランスともなると収入がありません。
ですが、お客さんに
「あたらしいIT技術の導入で利益も期待できる!」
「これでうちの会社の業務もうまく回せる!」
と評価されると、お客さんの悩みを解決できたという社会的な貢献と、会社への貢献も実感できます。
ですから、一人のプロのエンジニアとしての誇りも感じることができ、これからどんどん挑戦していくいくための糧にもなっていきます。
プログラミングに携わる中で「やりがい」を感じるのは、ほんの一瞬です。
ですが、その一瞬で自身の成長を思いっきり実感できかつ楽しめ、また今後プロのプログラマーとしてさらに貢献していきたいという気持ちにもなります。
プログラミングの楽しさって自分の思っていることが形になることだと思う!その達成感とかやりがいを感じられるようになってからコードを打つのが嫌ではなくなった。
— ひかり@プログラマー (@prog_good) January 31, 2021
2.9割の「辛さ」とは|それを乗り越えてこそ1割の「やりがい」に変わる!
もう一度言いますが、プログラマーは1割しか「やりがい」がないのに対し、9割は「つらさ」なのです。
ですが、その「辛さ」があってこそ、はじめて「やりがい」が生まれるのです。
「辛さ」が「やりがい」に変わる事例は以下の通りです。
- バグがなかなか直せない➡︎試行錯誤が経験値(成長)となる
- お客さんの要望が頻繁に変わり過ぎ➡︎お客さんに最終的に喜んでもらえる
- スケジュールがあまりにも短いことも➡︎プログラマーとしての自信になる
1.バグがなかなか直せない
バグがなかなか直せないと試行錯誤していること自体がプログラマーとしての経験値となり、成長するきっかけにもなります。
自分で調べたり有識者に聞いたり、そしてそれを実践してみたり繰り返すことは、新しい技術・知識を身に付けることもできますから、プログラマーとしての成長にもつながります。
このことを僕は、スポーツとよく似ているなぁと思います。
例えば、バスケの3Pシュートが苦手だとすると、うまくなるように3Pシュートに加え、体幹も鍛えないといけません。
すると、3Pシュートの上達とともに体幹も鍛えられるので、ボディバランスが強化され一対一のマッチアップにも耐えうるようになるのです。
バグが直せないと悩む時間は、比較的多いです。

悩む時間は極力避けたいところですが、でもただ悩むのではなく一生懸命に解決の糸口を探っていく中で、あらたな知識なども得ることができます。
また「つらい」ながらも、意外にバグ改修が簡単であったり、改修方法が分かれば頭はスッキリしますよ。
2.お客さんの要望が頻繁に変わり過ぎ
お客さんの要望は頻繁に変わることも多いですから、何度も修正作業があることも。。。
ですが、最終的に納品しお客さんに喜んでもらえると、その「つらさ」も無くなります。
プログラマーとして、せっかく製品を作ったのに、
お客さんが「やっぱりこっちの方が良いから直して!」
こんなことはザラです。
途中「いい加減にしてくれよ!」と思いましたが、言えるわけもありません。
こちらから最初に提案したことが、全く盛り込まれず納品したこともありました。
ですが、要望の多いお客さんほど、最終納品したときには喜んでもらえます。
また、製品の利用頻度も多いしので、プログラマーとして作った甲斐も感じさせてくれます。
逆に要望がなく、プログラマー任せのお客さんは納品してもその感動は薄いです。
さらに、一時だけ使ってあとは放置されることもありました。
お客さんの要望が多いのは、非常に疲れますし時間も奪われます。
ですが、お客さんは利益向上など目的達成のため、必死にプログラマーを頼るのです。
その分、納品後は非常に喜んでくれているので、プログラマーとしてもやりがいが生まれます。
3.スケジュールがあまりにも短いことも
スケジュールがすごく短いプロジェクトもありました。
しかし、そんな厳しい状況の中でも完成できたことはすごく嬉しいですし、プログラマーとしての自信にもなります。
短期間でのお仕事は、夜遅くまでの残業が続くので体力的にも厳しいです。
時には休日出勤など、他の人が余暇を楽しむ姿を見ながら出勤しないといけません。
ですが厳しい状況の中で仕事をやり遂げると「つらい」という感情よりも、「やり遂げた!」という実感が大きいのです。
その感動が、これからのプログラマーとしてどんな苦難にも負けない!という自信にもなりました。
3.プログラマーの4つの魅力

苦しいことがいっぱいのようにも見えるプログラマーですが、その魅力って何だろ?
確かに9割は辛いことで、ほんの1割くらいしか「やりがい」がありません。
そんなプログラマーの魅力4つを、僕のこれまでのお仕事のお話も交えて解説していきます。
- 自宅で仕事ができる
- パソコン1台あれば仕事できる
- 会社に依存しなくてもスキルさえあれば仕事できる
- 趣味から始めてエンジニアになれる
順に解説していきます。
1.自宅で仕事ができること
プログラマーのお仕事はすごく効率の良い仕事だと実感しています。
なぜなら、プログラマーは自宅だけでなく、ネット回線さえあれば近くのカフェなどでもお仕事ができます。
ですから、限られた場所でしかお仕事できないということはありません。
また、会社に勤めている時でも、子供など家族の用事で早く帰らなければならない時などあるでしょう。
そうした時、残した仕事を自宅ですることができますから、時間調整しやすい職業でもあります。

SIerとして客先常駐型で勤務している方は難しいです。
しかし、僕みたいなフリーランスやWEB会社に勤めていたりすると、以上のような魅力を感じることができます。
現在、僕はWEBのお仕事の他にも、野菜を仕入れて加工する仕事も請け負っています。
作業する上で、汚れたり作業道具も特殊で大きいので自宅では作業することは不可能です。
なので別途、作業場を借りてお仕事をしています。
ですので、WEBのお仕事と比べると、いちいち作業場へ向かわないと仕事ができないのが非常に苦痛です。
通勤時間ももったいないなぁと感じることもありますから、プログラマーのお仕事はすごく効率の良い仕事だと実感しています。
2.パソコン1台あれば仕事できる
プログラマーは、手軽にかつ安価でお仕事ができる代表的な職業です。
なぜなら、パソコン1台あれば成り立ちます(他にネット環境も必要です)。

大袈裟な話ではなく、本当にできます。
プログラマーは、先ほどの僕の「野菜加工」のお仕事にもあったように、お仕事をするための特殊で大きな道具など不要です。
もちろん、自宅でできますから、別途作業場なども借りる必要はないのでコスパ抜群!
車で製品を運ぶといったこともないので、交通事故の危険性もほぼありません。
僕自信、「WEBプログラマー」と「野菜加工」の両方を掛け持ちしているからこそ、プログラマーの魅力は十分理解していますよ。
3.会社に依存しなくてもスキルさえあれば仕事できる
プログラマーは、スキルさえあれば嫌な会社に所属しなくても、一人で十分お仕事としてやっていけます。
好きな仕事だけすればいいですから、ストレスフリーなんです。
会社に所属していると、待遇や退職宣告の心配、人間関係や毎日の苦痛な通勤など煩わしい問題があります。
ですから、会社にいくのが嫌になりストレスを抱えてしまい、最悪重い病気にかかってしまう恐れもあるのです。
プログラマーであれば、ネットなどでお仕事を探すのも割と簡単に見つかります。
リモートワークといった自宅でできるお仕事案件も多くあるのです。
プログラマーみたいに、ネットですぐに見つかる職業はあるでしょうか?
プログラマーは一人で仕事をすることができますし、比較的自分の時間が持てる職業でもあります。
プログラマー以外そんな職業は見つかりませんよ。
4.趣味から始めてエンジニアになれる
プログラマーになるには、特別な学校にも行かなくてもいいし、資格なんかも必要ではありません。
プログラミングができれば、エンジニアにだってなれるんです。
以前勤めていたIT企業では、高校の頃からパソコンやプログラミングが好きで、高卒でプログラマーとなった方がいました。
僕が言うのも失礼ですが、その方は正直「プログラミングバカ」です。
朝から晩までプログラミングやIT関連の技術ばかり考えていて、それ以外の取り柄はありませんでした。
大袈裟な話ではなく、パソコンさえあればプログラミングができるし、それを趣味にすることで自然とスキルはついていくのです。
事実、あの「プログラミングバカ」は趣味の延長としてお金(給料)がもらえていますから。
関連趣味でプログラミングを始めたい初心者向けマニュアル|はじめる手順〜稼ぎ方まで!
4.プログラマーに向いている人の4つの特徴
最後に、プログラマーに向いている人はどんな人なのかを紹介していきます。
- モノづくりが好き
- 探求心があること
- コミュニケーションをとることに抵抗がない
- 素直であること
プログラマーに向いている人については下記記事で詳しく解説しています。
>>【プログラマーに向いている人の4つの特徴】実際にいた3人のプログラマーから考察!
上記は、実際に会ってきたプログラマーたちから分析してみました。
特にこれと言って特別な能力を持ち合わせている人はいませんでしたよ。
辛いこともある中で感じる一瞬の大きな「やりがい」があるからこそ、長く続けていけるのかなと思っています。
さらにその先には、他の職種では味わえない魅力もありますから、プログラマーはぜひオススメです!
まとめ
プログラマーのやりがいや魅力、つらいところについて解説していきました。
プログラマーの「やりがい」を感じる時は以下の通りです。
- これまでやったことのない技術に挑戦し成功した時➡︎成長を感じる
- 他のプログラマーが書いたソースコードを理解できた時➡︎成長を感じる
- 便利なアプリを開発した時➡︎使ってもらえる嬉しさを間近で実感
- お客さんに喜んでもらえた時➡︎エンジニアとして認めてもらえたという実感
プログラマーは、場所を問わずスキルさえあればお仕事ができます。
なので、非常に魅力的だと思われますが、「つらい」ことは非常に多いです。
「やりがい」を感じる瞬間はほんの一瞬です。
でもそれは、「つらさ」なくして得られるものではありません。
プログラマーは「つらい」ことはありますけれども、そこから「やりがい」が生まれ、あなた自身の成長や達成感、プロ意識をより強く持てるためのステップなのです。
プログラマーに少しでも興味を持てたのであれば、以下をご覧くださいね!
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