
AIによってなくなるプログラマーの仕事って何?
「プログラマーの仕事はAIにより奪われなくなる...」とか書いてあって、今学んでいることが馬鹿馬鹿しくなる!
プログラマーの将来性ってどうなるの?
本記事の内容
- 結論|AIによってなくなるプログラマーの仕事とは
- プログラマーのなくなる仕事を考える|AIによって奪われる仕事
- AIにできることやAIの将来性について
- プログラマーの将来性|目指すべきキャリアとは
本記事を書いている僕は、過去にIT企業やWEB会社を経験し、現在はWEB系フリーランスとして活動中。
僕の考えを言うと、プログラマーの仕事は全てなくなりません。
というのは、プログラマーの仕事はある程度、AIが変わってやってくれるということ。
今後、プログラマーのどんな仕事がAIによってなくなってしまうのかを一緒に考えていきましょう。
また、現在のAIにできることを踏まえ、今後目指すべきプログラマーの将来性(キャリア)についても解説します。
1.結論|AIによってなくなるプログラマーの仕事とは
以下はプログラマーの仕事で、主にプログラミングを担当します。
- プログラミング設計書
- コーディング
- テスト
- バグ回収
参考プログラマーの仕事内容を実体験から解説!コーディングだけが重要ではない!!
その中でプログラマーに替わって、AIがする仕事は以下の通り。
- プログラミング設計書➡︎AIの仕事
- コーディング➡︎AIの仕事
- テスト➡︎AIの仕事
- 各工程での成果物のレビュー➡︎プログラマーの仕事
※バグ回収は設計書が間違っていないとありえない。
上記の通り、プログラマーの仕事は、AIが作った成果物のレビューだけだと考えます。
つまり、プログラマーの仕事は、製品の品質チェック(検品)のみになるというのが僕の考えです。
ですから、今のプログラマーの仕事はほぼAIによって奪われるということです。
これから、プログラマーに替わってAIがする仕事(作業)を、具体的に今のプログラマーの仕事を挙げつつ解説していきます。
2.プログラマーのなくなる仕事を考える|AIによって奪われる仕事
- プログラミング設計書➡︎AIの仕事
- コーディング➡︎AIの仕事
- テスト➡︎AIの仕事
- 各工程での成果物のレビュー➡︎プログラマーの仕事
上記、プログラマーの仕事を工程ごとに解説していきます。
1.プログラミング設計書➡︎AIの仕事
プログラミング設計書(内部設計書)作成は、AIでできる仕事です。
事実、実際に設計書の作成はAIによる自動化が実現されています。
プログラミング設計書は、SEの作った外部仕様書をもとに、処理レベルまでブレークダウンして作るもの。
外部仕様書をある決まった法則に則って書いてしまえば、プログラミング設計書の作成はAIで可能です。
例えば、外部仕様書に、
「...フォームに入力されたメールアドレスに対し、完了メールを送信する...」と記載されているとする。
これをAIで処理すると、出来上がったプログラミング設計書には、メール送信する関数やクラス、引数なども記述してくれそうですよね。
AIが設計書を作成してくれることにより、プログラマーによる記述ミスや、必要な関数やクラスなどを探す手間が省けますね。
2.コーディング➡︎AI
コーディングはプログラミング設計書があれば、AIがやってくれそうです。
変数定義や処理ロジックを組み込むことなど、人間がタイピングするより早いです。
もちろん記述ミスなどもないため、文法エラーもないでしょう。
時間的にも品質的にも、AIにプログラミングを任せることで、効率のよい仕事となっていくと言えます。
3.テスト➡︎AI
テストは、テスト仕様書に基づいて実施していくだけですから、AIによって可能です。
テストはまず、テスト仕様書を作ります。
テスト仕様書のもととなるものは、プログラミング設計書です。
そもそも、プログラミング設計書はAIが作りますから、テスト仕様書もAIで作れるはず。
ループ回数や、例外処理なども設計書に書いておけば、限界値・中央値試験も網羅されます。
テストに掛ける時間を削減できること、何よりも試験項目漏れを防ぐことができることがメリットですね。
4.バグ回収➡︎検証はプログラマー
そもそも、AIが設計書通りにコーディングしますから、基本的にバグは発生しないでしょう。
もしバグがあるとすれば、プログラミング設計書の内容です。
外部設計書の内容を的確に理解できず、誤った内容でプログラミング設計書が出来上がった可能性があります。
記述上あいまいな表現になってしまうと、AI でもどう設計したら良いかわかりません。
例えば、「決済データが決済予定データと一致した場合、決済済みフラグを立てて更新する」
という記述は人間であれば「フラグを1にする」という暗黙のルールがあります。
しかし、AIには判断できますでしょうか?
いくら優秀なAIとはいえ、人間のような暗黙のルールは作れない未熟者なんです。

AIの登場により、プログラマーのなくなる仕事をご紹介しました。
次節、現在のAIにできることなどを解説していきます。
3.AIにできることやAIの将来性について
現在のAIの仕事は、人間(プログラマー)では不可能な仕事や面倒だと思う仕事、非効率な仕事に限られます。
逆に言えば、プログラマーにとっては便利になるだけでなく、もっと速く正確にミスのないモノづくりが可能となるのです。
つまり、AIには、製品を早くかつ高品質に仕上げるための補助的な役割があると思ってもらってOKです。
現在のAIにできること
現在のAIは、人間がかき集めてきた膨大なデータをもとに、最適なパターンを選ばせることしかできない仕組みです。
人間では不可能に近い(もしくは時間がかかり非効率な)仕事をやってくれるだけ、ということに過ぎません。
ですから、AIがした仕事の妥当性はAIでは判断できません。
人間、すなわちプログラマーなどのエンジニアの検証が必要なのです。

現在のAIは、人間(プログラマー)の仕事をサポートする、機械的な反応しかしないシステムだということです。
未来のAI
おそらく、プログラマーの仕事がなくなるのは「未来のAI」が開発された時です。
想像して欲しいのは「ドラえもん」です。
現在のAIと何が違うかというと、相手(人間)の心理や気持ちを読み取ることができるのです。
要するに「知性」を持ちます。
例えば「ドラえもん」はのび太が泣いて帰ってきたときに、誰にいじめられてどんな道具を貸せば良いか分かっています。
「ドラえもん」のような「知性」をもつAIロボットが開発されたら、AIはもう人間の存在は邪魔ですよね。
なぜなら、自分たちは人間に支配されていることに気づきますから「ターミネーター」のように、人間を滅ぼす存在になるかも...
また、AIが自分より優れたAIを自身で作ったりと人間の思考を超えていくことも...
もはやSFの世界ですから、想像がつきませんよね。
ですが、「ドラえもん」のような「知性」をもつAIの開発や実用化は、まだまだ先の話です。
話は戻しますが、現在のAIでは、プログラマーの仕事は全て奪われません。
人間の仕事をサポートするだけの、いわば人間が楽して仕事するための有能なシステムというものです。
【補足】既にプログラミングは不要|ノーコード(NoCode)
AIの話よりも前に、実はもう既にプログラミングが不要でWEBサービスが作れる手法も生まれているんです。
それは「ノーコード(NoCode)」と呼ばれるプラットフォームで実現できます。
- Glide
- Adalo
- Bubble
- Airtableなど

ノーコード(NoCode)で作った具体例
具体的には、以下のようなアプリが「ノーコード(NoCode)」で作られ、市場に存在しています。
どうやって作っていくのかというと、ビジュアルプログラミングをイメージしてもらえるとわかりやすいです。
必要なプロパティ(メニューやボタン、一覧表示など)をボタン追加していくだけのもの。

ノーコード(NoCode)の特徴
ノーコード(NoCode)で作る特徴はというと、
- プログラミングができなくてもWEBアプリができる
- 仕上がりが早い
- コーディングしないのでバグがないなど...
もはや、発想力さえあればプログラミングがわからなくても誰でも簡単にWEBサービスができてしまいます。

ですから、ノーコード(NocCode)の使い方が分かれば、インスタのような写真アプリもできますよね!
AIの前に「ノーコード(NocCode)」が既に、プログラマーの存在意義を揺るがしています。
とはいえ、「ノーコード(NocCode)」でできることも限られているので、今すぐにはプログラマーがなくなるわけではありません。
4.プログラマーの将来性|目指すべきキャリアとは
プログラマーのままでいては、AIに仕事を奪われるのは確実です。
ですから、ゆくゆくはプログラマーの上位であるシステムエンジニア(以下SE)を目指しましょう。
その理由を解説します。
アイデアや創造を生み出すのは人間でしかできない
これまでにないアイデアや創造を生み出すのは、人間でしかできません。
前述したように現在のAIは、人間が過去の経験から作り上げた膨大なデータからの取捨選択しかできません。
要するに経験則ありきで、AIが動いているのです。
クライアントの悩みや疑問から、どのようにしてそれを解決できるシステムを作ればいいのかは、人間でないと考えることはできないのです。
SEの仕事
SEであれば、AIに奪われる仕事は今のところ見当たりません。
具体的に言うと、SEの作る外部設計書というのは、クライアントとの打ち合わせからできるもの。
人間の表情や感情を読み取ったり、コミュニケーションはAIでは不可能です。
しかしSEともなると、プログラミングはもちろんのこと、クライアントの要望をしっかり聞き入れ、設計書に反映していかなければなりません。
さらに開発チームを牽引することや、エンジニアの進捗を管理することも必要です。
SEともなればAIに奪われる仕事もないでしょうから、長くITエンジニアとしても活躍可能です。
関連記事【プログラマーとSEの違い】仕事・年収・求められるスキルを解説!【経験談】
まとめ
今後AIが台頭したとしても、プログラマーの仕事は全てなくなりません。
プログラマーの仕事はある程度、AIが変わってやってくれますから、むしろプログラマーの仕事は楽になります。
しかし、いつまでもプログラマーのままでいては、プログラマー自体の存在も危ぶまれます。
ですから、上位のSEといったエンジニアを目指し、IT技術の分野で長く活躍していきましょうね!
まずは、IT技術者の最初のステップであるプログラマーからスタートです!!
関連記事【初心者がプログラミングを独学するための勉強法まとめ】学習に自信がない人に教えます!