
システムエンジニアを辞めたいですが、辞めて後悔しないか心配です。
辞めたあとの転職もどうすればいいのだろう...
誰か辞めた方の経験談を聞きたいです。
本記事の内容
- まえおき|IT業界は将来性がある
- システムエンジニアを辞める前に考えて欲しいこと|辞めても良い基準
- 辞めた後のキャリア選択
この記事を書いている僕も、あなたと同じようにシステムエンジニアが辛く、辞めようと悩んだことがあります。
結果、システムエンジニアを辞めて、印刷会社に転職しWEB系の仕事に携わりました。
この転職がキッカケとなり、現在ではWEB系フリーランスとして活動できています。
まず、最初にお伝えしたいのは、IT業界はこれからもっと盛り上がる業種ということ。
ですから「辞めてもかまわないよ」とは簡単には言えないんです。
とはいえ、あなたがもう本当に「システムエンジニアは耐えられない」ということであれば、辞めることをおすすめします。
なぜならシステムエンジニアを辞めても、あなたのシステムエンジニアとしてのスキルを十分に活かすことができるからです。
転職によって「やりたかった仕事」や「あなたに合う仕事」に出会えて活躍することだって可能なんです。
この記事では、「IT業界の将来性」や「辞めてもいい基準」「辞めたあとのキャリア」などについて僕の実体験を交えて解説していきます。

IT業界はこれからますます需要も増えていき、自由な働き方ができる魅力的な業界です。
後悔しないためにも、最後まで読み進めてくださいね。
今すぐにでも「IT系に強い転職エージェント」を知りたい方は下記記事がおすすめです。
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1.まえおき|IT業界は将来性がある
- 2020年現在においてIT人材は約30万人不足(※)
- 2030年には現在(2020年5月時点)の2倍である約40万人以上ものIT人材が不足(※)
- 小学校などの義務教育でも「プログラミング」を必須とするなど、将来のIT人材の育成が進められている。
- DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進...
(※)経済産業省-IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果-
上記の通り、ITエンジニアの不足と育成、さらにはIT技術の導入が推進されているという事実があります。
つまり、今後ITエンジニアの活躍が期待されているということなんです。
ですから、簡単に「システムエンジニアを辞めるべき」だとは言えません。
以上のことを踏まえて、システムエンジニアを辞める前に考えて欲しいことをお伝えしていきます。

本当に辞めてもいいのか...後悔しないためにも、じっくりと考えていきましょう。
2.システムエンジニアを辞める前に考えて欲しいこと|辞めても良い基準
- 体調不良や精神的な疲労があるか
- ブラックな雰囲気を感じる会社であるか
- 下請けの仕事ばっかりしているか
上記は、システムエンジニアにありがちな働き方で、「体も壊してしまう」し「やりがい」もなく「将来性」も不安です。
ですから、一つでも当てはまるようだと、システムエンジニアは辞めた方があなたのためになります。
順に解説しますね。
1.体調不良や精神的な疲労があるか
あたなの体に異変が生じている場合、あまり無理していては後々もっと大変なことにもなります。
このような場合は、システムエンジニアを辞めるべきです。
以前携わった開発で、あるメンバーが日々の過酷な残業などで休めない状況が続き、突然椅子から崩れるように倒れました。
特に持病など持っておらず、日々の疲労の蓄積が原因だったようです。
このことがきっかけで、彼はシステムエンジニアを辞めていき、体に無理のない職業に就きました。
一度過労などで倒れてしまうと、倒れた本人にしてみれば「再発」が恐ろしく、無理はできないとのことです。
健康的だった頃のような無茶はもちろん、多少の辛抱することでさえも怯えながら、現在仕事をしているようです。
ですから、万が一倒れた時のことを考えると、これまでのような「働き方」は難しくなります。

また、あなたが倒れてしまうと、大切なご家族や友人、恋人に心配をかけてしまうことにもなりますよ。
関連システムエンジニアの大変なところややりがい|経験者が本音で語るよ
関連システムエンジニアはやめとけという理由|プログラマーから始めよう
2.ブラックな雰囲気を感じる会社であるか
ブラックな会社だと感じるのであれば、辞めてしまいましょう。
なぜなら、働くことばかりであなたにとって何もメリットがないからです。
- 長時間に及ぶ残業
- ハラスメント
- サービス残業...

最初に僕が入った会社は上記の「サービス残業」が多く、仕事に対するやりがいも無くなりました。
体も疲れ、精神的に参ってしまうと「仕事」自体を続けることが嫌になってしまいます。
3.下請けの仕事ばっかりしているか
請負の下流工程の仕事ばかりさせられるIT企業(SIer)であるならば辞めましょう。
こうしたIT企業(SIer)だと、会社のエンジニアのスキルが低く、自社製品を持っていないことが多いです。。
つまり、自社の強みがなく、会社の利益にするものがないということです。
ですから、会社の資金集めとして、まずは各エンジニアのスキル獲得や資金集めと称しながら、請負ばかりの仕事をさせられます。
とはいえ、上流工程の仕事をするならまだしも、下流工程の仕事ばかりですから、エンジニアとしてのスキル向上は難しいです。

いざ転職しようにも、スキル不足により転職できなかった...ということになってしまいます。
関連システムエンジニア(SIer)の辛いところ|対処法や回避する方法
以上、システムエンジニアを辞める前に考えて欲しいこと(辞める基準)を解説しました。
上記のうちどれか一つでも当てはまっていたら辞めることをおすすめします。
とはいえ辞めることに対し「不安」になることも事実です。
ですが、あなたに何のメリットもない状況でシステムエンジニアを続ける理由なんてないですよ。
次節、辞めることに対する不安を解消していきますね。
2.辞めることに対する不安
- 「甘え」ではないのか...|新卒・20代
- 転職先が見つからないのではないか...|30代・40代
- 強引な引き止めで辞めさせてくれないかも...
順に解説します。
1.「甘え」ではないのか...|新卒・20代
「甘え」というのは、人それぞれの価値観ですから、真剣に聞き入れる必要はありません。
またスキルのない若手に対する「甘えだ」という言葉は、常套文句ともなっています。
システムエンジニアを辞めることを上司や周りに言うと「甘えではないのか?」とよく言われました。
システムエンジニアは技術職ですから、一人前になるまでは大変であることは理解できます。
しかし、たとえ新卒のシステムエンジニアといえ、一人の社会人であり人間です。
人をただ会社の利益のためだけに働かせたり、ひどい働き方となってしまっては人生がつまらなくなってしまいます。
つらい状況はあなた自身にしか感じることができませんし、このままだとあなただけが損をするだけ。

今のあなたのシステムエンジニアという仕事に対する「思い」が正解なんですよ。
2.転職先が見つからないのではないか...|30代・40代
あなたのスキル次第では、転職が厳しいこともあります。
特に下請けとして下流工程ばかりやっていると、スキルは身につきません。
ですから、30代や40代ともなり、上流工程に携われていないと転職は難しいのです。
しかし、このまま辞めれないとなると時間だけが経過するだけで、状況はもっと悪くなることは必至。
ですから、動く時はもう今しかないんですよ。
3.強引な引き止めで辞めさせてくれないかも...
会社の単なる都合でしかありません。
ですから、会社にいわれるがまま、あなたが我慢して残る必要なんてないです。
また、居残ると言うことは、それだけ無駄な時間が経過するわけですから、様々なチャンスだって逃すことにもなってしまいます。
- 行きたい会社の募集が終わった。
- 転職先でのスタートが遅れた...

「会社を辞めるのがもう少し早ければ、転職先においてやりたいプロジェクトに入れたのに...」
と、多少強引な辞め方でもサッと辞めれば良かったと後悔したことがあります。
強引な引きとめは、つらい状況が続くどころか、あなたの活躍できる機会をも奪います。
後悔しかありませんから、早急に辞めることをおすすめしますよ。
>>【失敗しない退職代行サービス7選】即日会社を辞めたい人におすすめ。
4.システムエンジニアを辞めた後のキャリア選択
冒頭でも言ったように、システムエンジニアをやっていた事実は効果的です。
以下5通りのキャリアプランがありますよ。
- WEB系への転職|持ち前のスキルで活躍の場を変える
- フリーランス|収入に不満がある方
- プログラマーとして活躍する|人間関係の煩わしさを避ける
- IT企業へ転職|上流工程の仕事をする
- 異業種への転職
順に解説します。
1.WEB系への転職|持ち前のスキルで活躍の場を変える
あなたのシステムエンジニアとしてのスキルが役立ちます。
なぜなら、WEB会社は小規模なところが多いです。
少数精鋭でやっているところが多く、実践的な経験を積んだエンジニアは重宝されるんです。
システムエンジニアに対し、WEB系では「WEBディレクター」と呼ばれますが、仕事内容はこれまでとはそんなに変わりません。
また、作るモノが会社などの基幹「システム」からECサイトなど「WEBサービス」に変わるだけです。

PHPやRuby、Pythonといった需要のある言語にも携われますし、開発サイクルも短いことから、スキルアップも十分可能です。
2.フリーランス|収入に不満がある方
30代や40代の方や、会社の将来性に不安がある方ですと「フリーランス」になることをおすすめします。
なぜなら、システムエンジニアともなれば、クライアント対応やプログラミングだってできるはずです。
なので、あなた自身で仕事を取ってきて稼ぐことだってできるんです。
このまま会社にいても、会社に縛られた働き方となり、給与も頭打ちです。
また、今後も会社で働き続けられるという保証もありません。

せっかくのシステムエンジニアとしてのスキルがあるのに、それを試さないのはもったいないですよ。
以下、使って間違いなし!有名どころのフリーランス案件を紹介してくれるエージェントをご紹介しておきますね。
3.プログラマーとして活躍する|人間関係の煩わしさを避ける
プログラマーは人との関わりがシステムエンジニアに比べて少ないので、人間関係でお悩みの方にはおすすめです。
クライアントと接するよりも「プログラミング」することに興味がある方であれば、プログラマーとして活躍してみませんか?
以前勤めていたIT企業でも、「プログラミング」がとにかく好きな方がいました。
システムエンジニアにステップアップすることを拒み、ひたすらプログラミングスキルの向上を目指し活躍していましたよ。
以下にプログラミング案件を豊富に持つ、ITエージェントをご紹介しておきます。
そのほか、DYM就職は新卒・第二新卒、経歴学歴に不安な方も安心して面接が受けれます!
プログラミングが未経験ならスクールで手っ取り早く身に付けるべし!
今から独学で長い時間かけてプログラミングを学習するとなると、時間的にももったいないし無駄です。
なので、プロの指導を受け数ヶ月で「プログラマー」になることをオススメします。
その方が、活躍の機会も広がり早く稼ぐこともできます。
以下では、受講後の転職もサポートしてくれる、名の通ったプログラミングスクールをご紹介しておきます。

受講料が高いのがネックですが、プログラマーとして就職すると2、3ヶ月でもと(受講料)は回収できますよ。
初心者におすすめするプログラミングスクール4つ!学ぶだけじゃなくその後の就職(転職)サポートもあり!!
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4.IT企業へ転職|上流工程の仕事をする
今の会社を辞めて、別のIT企業で「システムエンジニア」をしましょうということです。
もしかすると、あなたの所属するIT企業がまだまだ小規模なSIer(IT)企業ではありませんか?
小規模なSIer(IT)企業だと、「下請け」の仕事しかさせてもらえないことも多いです。
つまり「システムエンジニア」とは名ばかりで、下流工程のプログラミングばかりさせられているケースであるということ。
もしそうなのであれば、「システムエンジニア」の仕事(上流工程)をさせてくれるようなIT企業を見つけましょう。
以下、IT系に強いエージェントをご紹介しておきます。
5.異業種への転職|活躍の場は広い
システムエンジニアとして活動したことは、必ず役立ちます。
IT業界でないとはいえ、IT知識を必要とする業種もありますから、活躍できる場所は多いですよ!
公務員(警察官)|採用に有利、サイバー警察官にも
IPAの「情報処理資格」などを持っていると、警察官採用試験に有利となります。
多くの都道府県警察の採用試験では「情報処理資格」を、採用試験の成績の一部として加点する制度を取り入れているからです。
また、最近ではサイバー犯罪が世間的な問題ともなっています。
都道府県によっては、サイバー警察官(特別捜査官)として「IT経験者」を募集しています。
警視庁の例ですと、25歳以上から56歳までと幅広い年齢で受験可能なんです。
(2020.11月時点)

公務員等に興味がある方は、ぜひお住まいの自治体の警察官採用試験サイトなどみておくと良いですよ。
ITを導入しビジネスモデルを変えたい企業はたくさんある
ITを導入したい企業はたくさんあります。
ITを導入しておらず、時代錯誤的なビジネスをやっている企業がまだまだあるということです。
ですが、ITを導入できないのは自社に「IT技術者」がいないからなんです。
またゼロからIT技術者を育てる資金もありません。
つまり、ITを導入するための「即戦力となるIT経験者」が欲しいということです。
実は僕は、システムエンジニアを辞めて「印刷会社」に転職したことがあります。
印刷会社で新規事業のWEB担当となり、現在のWEBエンジニアへ転向するキッカケとなったんです。
WEB系と言ってもこれまでのシステムエンジニアとしての経験は活かされました。
WEBの知識も得る中で、こんな楽しい仕事なんだと思えることもできました。
以下エージェントも利用しながら、これからITを導入しようとしている業種などを考えてみましょう。
まとめ|システムエンジニアを経験したことは決して無駄ではない
最後に要点をまとめて終わりにします。
IT業界は将来性がありますから、まずは本当に辞めてもいいものなのかじっくり考えることが大切です。
そこでシステムエンジニアを辞める前に考えて欲しいことは以下の通りです。
まずは、辞めても良い基準を明らかにしましょう。
- 体調不良や精神的な疲労があるか
- ブラックな雰囲気を感じる会社であるか
- 下請けの仕事ばっかりしているか
今の会社でシステムエンジニアを辞めた後のキャリア選択は以下の通り
- WEB系への転職|持ち前のスキルで活躍の場を変える
- フリーランス|収入に不満がある方
- プログラマーとして活躍する|人間関係の煩わしさを避ける
- IT企業へ転職|上流工程の仕事をするため
- 異業種への転職 (公務員や変革を目論む業界へ)
システムエンジニアを経験したことは、決して無駄ではなく、これからあなたが活躍するためのキッカケともなります。
いつまでも悩んでいるとそれだけ時間が経過しますから、苦痛が続くだけで何も変わりません。
活躍し変わっていくためには、まず行動が必要ですよ。
最後に、あなたの今後活躍できるために役立つサービスをご紹介しておきますね。
転職して活躍する
上流工程でシステムエンジニアとして活躍する
プログラマーで活躍する
フリーランスとして活躍する
システムエンジニアについては、以下記事で網羅的にまとめています。