フリーランスのメリット・デメリットが知りたいです。
こんな私でもフリーランスとしてやっていけるかな。
フリーランスとなっても仕事がない状況は避けたい。
本記事の内容
- フリーランスのメリットとデメリット
- こんな人はフリーランスに向いている
- フリーランスになるためには|手続き
- フリーランスの仕事を探す方法
- フリーランスとして4年目を迎えた今の感想
本記事を書いている僕は、17年の会社員を経験し、現在WEB系のフリーランスとして活動しています。
フリーランスとは簡単に言えば「自営業」のこと。
本来の仕事に加えて、営業(仕事探し)や税務処理といったこともしていかなければなりません。
ネットなどでは「会社員はやめておけ!自分で稼げるようになれ!!」とか言われています。
ですが、キチンと今のスキルや将来性を考えてフリーランスにならないと大変なことになります。
しかし、逆にスキルを活かせるようになると、フリーランスはすごく魅力的な仕事です。
この記事では、フリーランスのメリット・デメリット、さらにこんな人はフリーランスに向いているなど、フリーランス経験4年目の僕が実体験を交えて解説していきます。
1.フリーランスのメリット・デメリット
僕は17年間の会社員生活を経て、フリーランスになりました。
フリーランスとしては4年目ですが、その中で感じたフリーランスのメリット・デメリットを書いていきたいと思います。
- フリーランスのメリット
- フリーランスのデメリット
まずはメリットから解説していきます。
1.フリーランスのメリット
フリーランスのメリットは以下4つ
- 自由な労働が可能
- 会社員以上の収入を得ることも可能
- 仕事仲間が増える
- 仕事=趣味になる
1.自由に働くことが可能|自分の自由な時間も確保できる
- 働く場所に囚われない|リモートワーク増加
- 働く時間も自由
- 嫌な仕事はやらない|仕事の選択が可能
フリーランスの1番の醍醐味は、自由に働けるところです。
社会的な情勢からリモートワークといった働き方も増えてきていますから、自宅やカフェなどで仕事ができるんです。
フリーランスエージェントを使うことで、紹介案件から自分のスタイルに合った仕事が選べて仕事ができています。
これまで、会社へ行けば嫌な上司や人もいたり、会社に行くのが苦痛でした。
また、会社命令で自分には合わない仕事などをしないといけなかったので、将来的な不安もあったんです。
人間関係の自由度を高められるのがフリーランスとして生きていく大きなメリット。嫌な人とは仕事をしなくても良い。起業して最初の数年は大変だったけど、今は仕事もプライベートも遊びも自分が一緒に居て楽しいと思う人とだけ過ごせている。でもこの生活の根底にあるのはやっぱり英語かな。
— 🇵🇭たくと@TOEIC満点目指し中 (@takuto_TOEIC) April 26, 2021
2.会社員以上の収入を得ることも可能
フリーランスで得た収入は全て自分のお金になるので、すごく夢のある話です。
しかし、これは決して夢ではなく現実になりますよ。
事実、僕は会社員の頃に比べると収入は増えました。
しかも、WEB系の仕事なのでリモートワークが主なはたらくスタイルです。
経費も少なく(ほぼ無しに近い)、外出も少ないので余計な出費も抑えられます。
会社員では、給与に限りがありましたが、フリーランスではそんな限度はありません。
3.仕事仲間が増える|心強い
フリーランスでいると、同じフリーランスや経営者の方と知り合えます。
あらたに仕事を貰えたり、仕事で行き詰まったときの悩み相談ができますから非常に心強いです。
僕は事務所を借りようと不動産屋との付き合いをはじめたんです。
長く付き合っていると、WEBサイト製作やアプリ開発の仕事が貰えました。
また、同じフリーランスの仲間(プログラミング教室)とも出会い、教材作成やサイト製作などさせてもらいましたよ。
フリーランスでいると、これまで知り合うことのなかった人たちとの交流が生まれます。
4.仕事=趣味になる|仕事が苦痛じゃなくなる
- 自由な労働が可能
- 会社員以上の収入を得ることも可能
- 仕事仲間が増える
僕の場合は、上記の結果として仕事が「辛いもの」ではなくいつの間にか「趣味」になっていました。
実際に僕は平日、休日関係なしにパソコンの前で作業するようになったんです。
誰に指示されるわけでもなく、自分から仕事を見つけられやるべきことを生み出していました。
自分のスタイル・思考でやった仕事はすごくやりがいがあるし、それで得た収入は全て自分のもの。
では次節、フリーランスのデメリットも解説します。
2.フリーランスのデメリット
フリーランスのデメリットは以下の4つ
- 仕事はいつでもあるわけではない
- お金が借りにくい
- 社会保険などは全部自費
- 税務手続きなども全部自分で行う
1.仕事はいつでもあるわけではない
会社員であれば、会社に在籍しているだけで仕事はもらえます。
ですが、フリーランスはそうはいきません。
自分の足で営業・交渉し、スキルを認められてこそ仕事がもらえます。
仕事がない期間が続くと、精神的に辛くなりますから、途中で会社員に戻る方もいらっしゃいます。
しかし、一度仕事を取ってしまえば、以降同じお客さんから仕事をもらえることも多いです。
他のお客さんも紹介してくれたりもします。
なので、最初の一件を獲得することがフリーランスを継続するキーポイントです。
僕の場合は、在籍していた会社からも仕事をもらえました。
仕事がもらえるという意味でも、会社員という経験は絶対に強力な武器となりますよ!
2.お金が借りにくい|信用が低い
フリーランスは、銀行からの借入が難しいので、高額な自動車ローンや住宅ローンの審査に通りにくいです。
なぜなら、会社員であれば、毎月給与が振り込まれるという「信用」があります。
ですが、フリーランスは毎月の収入が保証されていませんから「信用」がないということ。
僕もフリーランスなりたての頃に車のローンを組もうとしましたが、銀行の方から却下され、結局妻の名義でローンを組みました。。。
とはいえ、フリーランスとしての「信用」を高めることも可能です。
銀行員いわく、少ない年収でも安定していて、毎年確定申告をキチンと行っていれば(金額にもよりますが)借り入れも可能だと言っていました。
できれば高額なマイホームやマイカーローンなどは、信用のある会社員のうちに組んでおきたいですね。
3.社会保険などは全部自費
- 国民保険
- 国民年金
フリーランスは、上記社会保険(健康保険や年金など)は全額自分で支払わないといけません。
会社員は会社と折半でしたので、その差は大きいです。
例えば「40代で30万円/月給の給与がある会社員」の場合、毎月会社はおよそ4万5千円を支払ってくれています。
また、フリーランスは「国民年金」に加入しますが、会社員は「国民年金+厚生年金」の2階層で加入します。
将来もらえる年金は「国民年金+厚生年金」に加入する会社員の方が多いのです。
参考:年金受給額の平均|国民年金は約5万円、厚生年金は約14万円-Money-VIVA-
ですが、フリーランスでも年金を増やしたいのであれば、「付加年金」や「国民年金基金」にプラスして加入することで、受給額を増やせますよ。
4.税務手続きなども全部自分で行う
フリーランスは、毎年2月〜3月に「確定申告」を自分で行います。
1年間の仕事の中で得た報酬や経費などから税額を算出し、自分で税務署に申告しないといけません。
なので「確定申告」の時期には、普段の仕事に加えて税務関連の処理もしないということですね。
ですが、会計ソフトを使うことで確定申告するハードルはグッと下がります。
マネーフォワード確定申告:1,408円/月(2021.4月時点)
無料プランでは請求書作成などの機能が使えますが、仕分けの数に限度があるんです。
なので、確定申告の時期に有料プラン(1,408円)に加入し、確定申告が終わればまたフリープランに戻すことで安く済ませます。
また、Youtube動画の方でもフリーランスの方のための「確定申告」が詳しく解説されています!
事実、4年目を迎えた今では難なく「確定申告」ができ、国税庁への申告「e-tax」も1日も掛からず出来てしまいます。
以上、フリーランスのデメリットを解説しました。
2.こんな人はフリーランスに向いている
- 今の仕事のスキルに自信がある人
- 収入にはこだわりたい人
- 挑戦することが好き
自分の力だけで稼いでいきたいという方ですね。
とはいえ、スキルが不十分では仕事すら獲得できません。
なので、会社員を長くやっていて経験・スキルに自信がある30代・40代の方などは、ぜひフリーランスになることをオススメします。
3.フリーランスになるためには|手続き
- 開業届を記入し提出する。
- 国民年金への切り替え
- 国民健康保険の手続き
いずれも期限があるので、事業を始めたら早急に手続きをしておきましょう。
順に解説していきます。
1.「開業届」を記入し提出する
「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)は、「これからフリーランスとして事業を始めます!」と「税務署」に宣言するものです。
お住まいの地域の税務署へ行って「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)を書いて提出しましょう。
書くことは以下の項目などで、難しく考えることもなく5分程度で完結します。
- 名前・生年月日・印鑑
- 住所(納税地)
- 職業・事業内容
- マイナンバー(個人番号)など
もしわからなければ、税務署の人が詳しく教えてくれますよ。
注意点として、事業開始から1ヶ月以内に提出しなければなりません。
以下リンクで国税庁の「個人事業の開業・廃業等届出書」もダウンロードできますので、なるべく早めに記入し提出しておきましょう。
\現役税理士さんが解説する下記動画も参考になりますよ!節税方法もあり!!/
2.国民年金への切り替え
会社員の方であれば、これまで「厚生年金」に加入していました。
フリーランスになれば「国民年金」への切り替えが必要です。
切り替えは、お住まいの地域の役所へ行くことで手続きができます。
僕の地域の場合は以下のものが必要でした。
- 免許証(身分証)
- 印鑑
- 年金手帳
- マイナンバー(個人番号)
- 離職票や雇用保険受給資格者証などの退職日がわかるものなど
詳しくはお住まいの市役所に聞いた方が確実ですね。
国民年金への切り替えの注意点としては、退職の翌日から14日以内です。
3.国民健康保険の手続き
健康保険の加入パターンは主に2パターンあります。
- これまで入っていた保険を継続する「任意継続被保険」
- あらたに加入する「国民健康保険」
どちらが良い(お得)かは、所得や家族構成などにもよりますので、それぞれの窓口で相談した方が良いですね。
「任意継続被保険」であれば、お住まいの地域の「社会保険事務所」。
「国民健康保険」であれば、お住まいの地域の「役所」になります。
参考のために、両者を比較したサイトもご紹介しておきます。
4.フリーランスの仕事を探す方法
ではフリーランスの仕事の探す方法を解説していきます。
- 友人や知人に直接営業する
- 在籍してた会社に仕事を分けてもらう
- クラウドソーシングを利用する
- フリーランスエージェントを利用する
一つの仕事に絞らず、むしろ小さな仕事でも複数の仕事をしながら人脈・スキル・経験・収入を増やしていくことを考えましょう。
仕事がないといったリスク軽減にもなりますよ。
では、順に解説していきます
1.友人や知人に直接営業する
一番手っ取り早い方法は、商売をしている友人や知人に営業すること。
変に気を張らなくても良いし、ダメ出しもしてくれるので営業の勉強になるんです。
僕の場合は、知人のプログラミング教室社長に営業しにいきました。
でも、僕の営業スタイルが顧客を満足させるものではないと言われ、営業方法や提案の仕方などを学びました。
仕事をもらえたことに加えて、自分の知らなかった知識・スキルも身につけられます。
とはいえ、収入的には単発の仕事で終わってしまい、単価も安くなりがちで生計を立てていくのは厳しいです。
なるべく複数の知人や友人に当たってみたり、さらに別の顧客を紹介してもらうなど人脈も増やしていきましょう。
小さな仕事でも、あなたのスキル・経験の積み重ねにもなりますからね。
2.在籍してた会社に仕事を分けてもらう
在籍していた会社の仕事を、少しやらせてもらえないかと打診してみるのも良いでしょう。
会社にとっては、見知らぬ人よりも、仕事のパフォーマンスや人間性もわかっている人の方が仕事を出しやすいです。
事実、僕も在籍していた会社から少しだけ仕事を分けてもらっていました。
会社の中でも仲良くやっていた仲間を通じて、仕事がもらえたのです。
とはいえ、一度辞めた会社から仕事をもらうのはプライドが邪魔をして行きずらい気持ちもあります。
ですが、こうしたプライドは捨てるべきで、はじめた当初であれば尚更です。
がむしゃらになってどんな仕事でも取っていかないと、食べていけなくなりますよ。
また、比較的カンタンに仕事が獲得でき、スキル・収入が得られるメリットがありますからぜひ打診してみるべきですね。
せっかく始めたフリーランスを辞めて、会社員に出戻ることの方がもっと行きづらいですよね。
3.クラウドソーシングを利用する|無料
クラウドソーシングサービスは、契約・受注・納品・報酬を得るまでを全てオンライン上で完結する、お仕事マッチングサービスです。
あなたはサイト上から希望のお仕事に応募し、あとは採用されるのを待つだけ。
仕事内容は、バナーやロゴ制作などのデザイン、ホームページやウェブ開発、ライティングなど幅広いです。
短・長期的な仕事、難易度もカンタンなものから難しい仕事まであります。
案件によっては、自宅にいながらできる「リモートワーク」も可能ですよ。
あなたの興味やスキル、生活スタイルに合わせて仕事が選べるから、無理な働き方にはなりません。
まずは以下サイトより、無料の会員登録を行ってどんな仕事があるのか見てみましょう!
4.フリーランスエージェントを利用する|無料
フリーランス向けの仕事を紹介してくれる「エージェント」サービスを利用するということです。
前述した3つよりも、仕事も継続しやすいし報酬も高いのが特徴ですね。
使い方はカンタンで、以下3つのステップを踏んで仕事を選ぶだけ。
- 登録|エージェントサービスに登録
- 紹介|エージェントがあなたの希望に合った仕事を探し紹介してくれます
- 選ぶ|あなたは、紹介された仕事の中から好きなものを選ぶだけ
事実、僕もエージェントを使っていますが一度仕事に入ってしまえば、自分で断らない限り継続していく傾向にあります。
しかし、仕事をもらうためには「知識・スキル」がかなり重要視されます。
なので、まずは会社員のうちからしっかりと「スキル」を身につけておくべきです。
(前述した小さな仕事の積み重ねも、あなたの力になるはずです)
また、職務経歴書や面談などで自身を積極的にアピールしていかないといけません。
ですが、エージェントを利用することで専任のアドバイザー(メンター)が職務経歴書や面談のアドバイスをしてくれます。
採用してもらえるための職務経歴書や面談のアドバイスはすごく的確です。
僕もそのアドバイス通りに実行したら採用に至りましたよ。
以下に、僕も使ったことのあるフリーランスエージェント4つ(無料)をご紹介しておきますね!
3つほど登録しておくと、仕事を幅広く探せるし管理もしやすいのでベストです!
スキル、スキルって...フリーランスが難しそうだと思ったら
会社員をしながら「副業」をしてみましょう。
知人・友人やクラウドソーシングなどで、会社で働きながらできそうな仕事をやってみてはいかがでしょうか。
そうすることで「スキル」や「経験」を積むことができますから、フリーランスになったとしても仕事の幅も広がり仕事が獲得しやすくなります。
もちろん、今の会社員としての仕事もしっかりやって、スキルを身につけることは言うまでもありません。
フリーランスが少しでも不安だなと思えば「副業」をやりつつ、少しづつフリーランスになるための準備を進めていけば安心です。
また、フリーランスになってから仕事がもらえるよう会社仲間などに根回ししておくことも、仕事がないというリスク回避になりますよ。
5.フリーランスとして4年目を迎えた今の感想
今は「仕事」が辛いものでなく、自然に「趣味」みたいなものになり楽しんでやっている実感があります。
なぜなら、フリーランスとして活動して得たものは、会社員の頃と比べても大きいものだったんです。
- 仕事のスキル上昇
- 人脈が増える
- 収入が増える
- やりがいが生まれる
「つまづいても自身で絶対にやらなきゃならない!」という気持ちで行動してきたことによる達成感や成功体験を得たんです。
正直、会社員のころの僕には「仕事を楽しむ」ということは実感できませんでしたね。
達成感や成功体験があると、なぜか人は自ら行動していくものだということも分かりました。
なので、今では自分のためになることは、あらたな挑戦をためらわずしていく姿勢で毎日奮闘しています。
まとめ
最後に要点をまとめて終わりにします。
フリーランスのメリットは以下4つ
- 自由な労働が可能
- 会社員以上の収入を得ることも可能
- 仕事仲間が増える
- 仕事=趣味になる
フリーランスのデメリットは以下の4つ
- 仕事はいつでもあるわけではない
- お金が借りにくい
- 社会保険などは全部自費
- 税務手続きなども全部自分で行う
仕事にやりがいを今以上に感じ、収入をアップさせるにはフリーランスという働き方はぜひオススメです。
とはいえ「スキル」がないと仕事が獲得できませんから、会社員であるうちにしっかりと「スキル」は身につけておきたいですね。
もちろんフリーランスとなってからも十分にスキルアップは可能です。
ですが、最初のスタートは何の武器も持っていないよりも「スキル」という武器を持っている方が仕事の幅も広がりますから、生活の面では安心ですよね。
辛い時期を少しでも減らすことが、フリーランスも長く続けていけるポイントです。