前の会社から熱烈なラブコールを送られています。
ですが一度は訳あって辞めた会社だし、軽はずみに出戻って後悔もしたくないです。
とはいえお誘いがあったこと自体は嬉しいし、あっさり断ることもできません。
今の会社には特に不満もないので、非常に悩んでいます。
本記事の内容
- 出戻りを考えるポイント
- 出戻りのメリット・デメリット
- 待遇は期待しないほうがよい
- お誘いを断る方法
本記事を書いている僕は、IT企業やWEB会社など過去4回の転職を経験。
その中で、前社からのお誘いの話を受けた(結局は断った)こともあるし、出戻ってきた社員も多く見てきました。
お誘いがあって出戻りすることは、あなたにとってより働きやすくもなります。
しかし、本当に出戻るかどうかをじっくりと考えなければ、出戻ったあとで後悔をしてしまうことにもなってしまいます。
なので、出戻るかどうか迷ったなら、まずは以下のポイントを考えてみましょう。
- 辞めた理由が解決できるのか?
- 今の仕事(会社)と比較|やりがい・待遇・将来性
- 家族がいるなら同意が得られるか
- 副業として携われるか|様子見できる
1.出戻りを考えるポイント
- 辞めた理由が解決できるのか?
- 今の仕事(会社)と比較|やりがい・待遇・将来性
- 家族がいるなら同意が得られるか
- 副業として携われるか|様子見できる
順に解説していきます。
1.辞めた理由が解決できるのか?
- 人間関係
- 仕事内容
- 給与など待遇
- 残業がキツい
- 会社の将来性
あなたが前の会社を辞めたのには何か理由がありますよね?
その理由が解決できないと、再び「辞めたい」と思うようになってしまいます。
なので、辞めようと思った理由がきちんと解消できるかどうか、同僚や上司などに状況を聞いてみましょう。
逆に解消できないのであればはっきりとお断りするべきです。
とはいえ出戻ったものの、再び辞めたいと思うことは多いです。
以前僕がいた会社でも、2回ほど戻ってきた方もいました。
悩みなんてどの会社に居たって付きものですからね。
2.今の仕事(会社)と比較|やりがい・待遇・将来性・人間関係
- やりがい
- 待遇
- 将来性
- 人間関係
上記を、今の会社とじっくり比べてみましょう。
総合的にあなたにとって良い(満足)と思った方を選べばいいですよ。
もし比較に迷うのであれば、あなたが仕事をするにあたり重要視する点で比べてみてください。
交渉などしてみて今よりもさらに働きやすい環境に持っていっても良いです。
労働条件や待遇などの条件面はしっかりと提示してもらいましょう。
しかし、今の仕事や会社で十分満足しているのであれば、「出戻り」のお話は早めにはっきりとお断りしておきましょう。
3.家族の同意が得られるか
家族があなたが出戻りすることに、納得するかどうか確認しておきましょう。
なぜなら家族は、あなたが「一度辞めている会社だし、出戻りしてもまた辞めたいと言うんじゃないか」と思っています。
出戻って、再び嫌なことがあって辞めたいと言うのではないかと不安なんです。
4.副業として携われるか|様子見できる
僕は出戻りはせず、副業として仕事を受けていました。
外から前会社の様子(人間関係や給与、仕事内容)が伺えますので、本当に出戻るかどうかの判断ができます。
出戻りしてしまうと、再び辞めたいと思ってしまう不安や危険性もありますよね。
しかし、副業としてならガッツリと仕事や会社に入り込まないので、会社を辞めたいと思うことはありません。
もし辞めたいと思ったら、副業を辞めてしまえば良いですからあなたにリスクなんてありません。
特に「人手不足」の状態なら、リモートワークという形で「副業」として十分仕事はできるはずです。
「出戻り」でなくとも、仕事のお手伝いなら「副業」としても携われますよ。
2.どの会社で働くかはあなたの自由|出戻りのメリットも!
前会社の出戻りは、まったくおかしなことではありません。
なぜなら、どの職業に就くかは自由であり、制限なんてされていません。
ましてや、会社からのお誘いがあれば尚更です。
サッカー選手などのプロスポーツ選手でも、一旦引退しておきながらも、
「やっぱり現役復帰したい」
といってあっさり復帰する方までいらっしゃいます。
むしろ、あなた自身が戻りたいと言ったわけではなく、会社(上司)からのお誘いであるならば、大手を振ってもいいですよ。
出戻りのメリット
あなたが、以前いた会社に出戻る場合にはメリットがあります。
- 人間関係にも馴染みやすい
- 仕事に慣れるのも楽
経験したことのある会社ですから、余程ストレスを感じていない限り余計な心配はないでしょう。
また、会社にとってもメリットなのです。
なぜなら、会社(上司)はある程度あなたの人間性や仕事ぶりは把握しています。
なので、仕事の振り方にも困らないので、業務に入れやすいです。
...ですが、出戻りにはそれをよく思わない社員もいるのも事実です。
次節、出戻るデメリットも含めて解説します。
3.自身の都合で会社を辞めたという事実がある|出戻るデメリット
あなたは一度、お誘いがあった会社を辞めています。
なので、出戻ることで、それまで居続けた社員にひんしゅくを買ってしまうのも仕方がないことです。
なぜなら、会社を辞めたのも、あなたがこの会社に対し不満があったからです。
その不満を解消するために会社を辞めた事実があるのです。
しかし、不満ある会社でも居続けた社員は我慢した自負があります。
それをいとも簡単に、出戻りできる神経が分からないという社員の気持ちも分からなくはありません。
「やっぱり(出戻る)会社の雰囲気が良かった」
「(出戻る)会社の上司が改心してくれて良い人になった。。。」
こういった理由で出戻ることは、都合のよい人だと思われても仕方ありませんよね。
まして、待遇面で前辞めた時と同じような待遇となると、他の一般社員にとっては不公平感もあります。
僕がいた会社では、周りの社員は密かに出戻り社員に対し、都合のいい奴だと陰口(悪口)を言っていました。
なので、出戻りするのであれば、少なくとも周りの社員がなんらかの噂し、あなたが傷つく可能性があるということを覚悟しておいた方が良いです。
とはいえ、出戻った社員は、性格のせいなのかそんなに周りの目は気にしていませんでしたね。
むしろ仕事で見返してやるんだ!とこれまで以上に仕事に必死になっていました。
出戻るデメリット
- 他の社員に都合がいいと思われる恐れ
- 厳しめの仕事になる恐れ
前述したように、出戻ることで他の社員に都合がいいと思われてしまう恐れもデメリットとしてあります。
その他にも「厳し目の仕事になる恐れ」も...
上司などにしたら、一度辞めたのでもう二度と辞めないだろうと思う場合もあるでしょう。
そうなると、多少厳し目の仕事を言い渡されることも可能性としてあります。
例えば、入社するといきなり転勤を言われたり、激務の仕事を任されるかもしれません。
やはり二度目の退職ともなると、なかなか辞める理由が見つかりません。
また、辞めにくだろうという心理を突かれることもあるでしょう。
4.待遇は期待しない方が良い
給与や有給日数の待遇は期待しない方が良いです。
なぜなら、あなたは一度退職した社員です。
出戻り社員に対し、様々な待遇を引き継げるとなると、一旦退職して出戻る社員が増えますからね。
「転職先が自分に合っていなかったら出戻って...良ければそのまま転職先へ就職!」
このように、お試しで転職してみるといった社員が増えそうです。
また、待遇面を期待しない方が、周りの社員の持つ不公平感も軽減されます。
社員であれば、お金や休日に関してはかなりシビアな考えを持っていますからね。
なので、いくら仕事内容や人間関係に精通していたとしても、高待遇を期待することはせず、ゼロ(中途採用条件)スタートと思った方がよいです。
しかし、出戻りのお誘いの際に、あらかじめ高待遇などを提示されている場合はラッキーですよ。
そうなった場合には、あなたの待遇を知っている上層部以外、誰にも言えませんよ。
5.会社は知らない人を採用するよりも、知った人を採用する方がコスト的にも良い
会社が出戻り社員を採用するケースって増えていると思います。
なぜなら、僕自信も、数回転職を繰り返しています。
その中で、僕が転職した会社にいるにも関わらず、お誘いの声がたびたび掛かるのです。
転職先が僕に合っていたので、そのお誘いを丁重にお断りしていたんですが、あまりにもしつこいのでその理由を聞くと...
「新たに採用するには時間もコストも掛かる」
「さらに新規採用しても、数ヶ月は使える人材かどうか見極める必要がある...」
とのことでした。
じゃあ、辞める時に引き留めれば良かったのに...
と思いますが、会社としては辞めたいという社員に対し、強制的に引き止めるわけにはいかないのです。
なかなか辞めさせてくれないと、退職希望者に法的な対処をされたら会社は困りますからね。
なので、一旦退職させておいて、出戻りのお誘いを強引に行っているのです。
辞めた社員に対し、出戻りのお誘いをすることは、法的にしてはいけないなんてありませんからね。
6.お誘いがあったことは大変光栄なこと
前の会社からお誘いがあったことは大変光栄なことです。
たとえ理由が会社の一方的な都合(人手不足など)だとしても、あなたの働く場所の選択肢を与えてくれているのですから。
転職先の会社が必ずしもあなたに合っているとは限りませんよね。
いざという時の戻る場所があると、安心しませんか?
7.お誘いを断りたい場合は早めにはっきりと断る!
しかし、お誘いがあって詳しい労働条件等を確認すると、自分に合った条件ではなかった...
給与、ポジション(部署)、役職など、あなたの求める条件ではない可能性も考えられます。
また、辞めた理由が解消できそうにない場合もあります。
こうした場合は、はっきりとお誘いを断ることが重要です。
中途半端に妥協し出戻りしてしまうと、今後もしかすると妥協したことについて後悔するかもしれません。
そうなってしまうと、再び会社を辞めたい...と思ってしまいます。
また、はっきり断らないといつまで経っても連絡が来て、今の仕事に集中できません。
まとめ
前の会社に出戻って後悔しないためにも、以下のことについて考えてみましょう。
- 辞めた理由が解決できるのか?
- 今の仕事(会社)と比較|やりがい・待遇・将来性
- 家族がいるなら同意が得られるか
- 副業として携われるか|様子見できる
お誘いがあり、前にいた会社に出戻ること自体は悪いことではありません。
しかし、出戻りをおもしろくないと思う社員がいるのも事実です。
なので、後ろ指さされたり、変な噂もある可能性があるということを覚悟しないといけません。
また、給与などの待遇は期待しない方がいいですよ。
待遇が引き継げるとなると、余計に周りの社員はおもしろくありませんからね。
出戻りで考えられるデメリットは以下の通り
- 他の社員に都合がいいと思われる恐れ
- 厳しめの仕事になる恐れ
一方、出戻りで考えられるメリットは以下の通り
- 人間関係にも馴染みやすい
- 仕事に慣れるのも楽
お誘いがあるということは、あなたの仕事のスキルなど必要とされていることなんです。
ですから、それを光栄に思ってください。
そして、労働や待遇などの条件面をしっかりと聞いて納得した上で、堂々と出戻って活躍してくださいね。
出戻りしたとはいえ、様々な環境で働いてきたあなたを会社は期待していますよ。