新入社員が挨拶をしないんです。
教えても一向に改善されず、私が教育担当なので困っています。
どうしたら良いでしょうか?
結論をいうと、社内の雰囲気を変えるだけで新入社員は自然と挨拶をします。
理由は、挨拶をせざるを得ない雰囲気になるからなんです。
一方で、新入社員が挨拶をしないからと、押し付けで指導するのは効果的ではありませんよ。
とはいえ「挨拶」はビジネスから考えても大事なことです。
ですから、きちんと「挨拶」を教えていかないといけません。
ということで、この記事では「自分から挨拶しない新入社員を無理に指導してもダメな理由」と「新入社員に挨拶を教える効果的な方法」などについて解説します。
1.自分から挨拶しない新入社員を無理に指導してもダメな理由
自分から挨拶しない新入社員を、無理に指導してもダメな理由は以下のとおり
- 社会人としての挨拶の必要性がわかっていない
- 反抗心やプライドがある
- 「挨拶」に慣れていなく照れ臭い
順番に解説します。
1.社会人としての挨拶の必要性がわかっていない
社会人としての「挨拶」の必要性がわかっていないんです。
社会人は、同じ社内の人はもちろん、お客さんとも接していかなければなりません。
ですから、挨拶次第ではお客さんの機嫌を損ねることにもなります。
挨拶はビジネスツールにもなる
逆にいえば、お客さんの気分を良くすることもできるビジネスツールなんです。
例えば元気よく笑顔で挨拶しただけでも、お客さんは名前も覚えてくれますし、お客さんからも話しかけてくれます。
初めて会うお客さんに、自分の印象を植え付けるものとなります。
しかし、新入社員は「挨拶」がそんなビジネスツールになるなんて思っていません。
単なる儀式的なコミュニケーションツールとしか捉えていないんです。
むしろ、しなくてもいいくらいとも思っています。
なぜなら、これまで挨拶しなくても難なく人生を歩んでこれましたからね。
2.反抗心・プライドがある
とはいえ、挨拶がビジネス的に大事だということを説明すると、
「そんな分かりきったことを今更言わないでよ...」
とプライドもあるせいか反抗したい気持ちにもなります。
一応挨拶はしないといけないことはわかっていますが、まだまだ学生上がりの新入社員です。
小学生でも分かりきったことを上から目線で言われると、進んでしようとは思わなくなります。
3.照れ臭い
社会人ともなると、気の合わない上司や先輩、お客さんとも接していかなければなりません。
こういった方達に「挨拶」することに慣れていないんです。
要するに「挨拶」することが、照れ臭いという気持ちがあるのです。
これまで学生時代には、自分の気の合う仲間との挨拶がほとんどです。
先生など他の大人との挨拶は単なる形だけ。
むしろ、「挨拶」しなくても本人には何も影響がありませんでした。
なので、今になって慣れない「挨拶」を指導されてもなかなかうまくできません。
押しつけの指導は意味がない
「挨拶」が大事だからと押しつけで指導されると、新入社員も不愉快になります。
ですから、挨拶をしたとしても「ただやらされているだけの挨拶」となってしまいます。
例えば、新入社員が仕事で失敗やミスをした時に
「すみません」
と連呼することってありますよね。
反省もしていないのにただ謝るだけ。
同じようなことが「挨拶」にもあてはまり、教えても意味がないんです。
では、新入社員に「挨拶」を教えるにはどうしたら良いのか。
次節で解説します。
2.新入社員に「挨拶」を教える効果的な方法
新入社員に「挨拶」を教える方法は以下のとおり。
- 社内一丸となって挨拶する雰囲気を作る
- 周りの上司や先輩も巻き込む
- 積極的に先輩・上司から「挨拶」してあげる |お手本
教えるというよりかは、挨拶を自然にできる雰囲気を作ることです。
では、順番に解説します。
1.社内一丸となって挨拶する雰囲気を作ろう!
自分から挨拶しない新入社員を自発的に挨拶してもらうのには、職場の雰囲気がキーポイントです。
理由は、周りが挨拶をしていると勝手に挨拶をせざるを得ない状況となっているからです。
事実、僕がいた会社でも挨拶する習慣のある会社だと、新入社員もその雰囲気に飲まれきちんと挨拶していましたからね。
ですから、自ずと新入社員もその雰囲気にのまれ挨拶をするようになります。
2.周りの上司や先輩も巻き込もう!
管理者である上司や先輩などがいたら、
「挨拶する雰囲気を作りませんか?」
と提案してみましょう。
管理者でもない限り、社内全体の組織を動かすのは至難の技。
なので、あなた一人ではできない場合もあります。
上司や先輩の力を借りることで、社内の雰囲気を変えることも比較的容易です。
3.積極的に先輩・上司から「挨拶」してあげる|お手本となる
まずは、新入社員に「挨拶のお手本」を見せてあげましょう。
というよりは見せ付けるのです。
そうすることで、新入社員も「挨拶」のタイミングや挨拶の仕方を自分で学べます。
新入社員なのですから、何事も学ぼうという気持ちはあるはずです。
まとめ
最後に要点をまとめます。
自分から挨拶しない新入社員を、無理に指導してもダメな理由は以下のとおり
- 社会人としての挨拶の必要性がわかっていない
- 反抗心やプライドがある
- 「挨拶」に慣れていなく照れ臭い
新入社員に「挨拶」を教える効率的な方法は以下のとおり。
- 社内一丸となって挨拶する雰囲気を作る
- 周りの上司や先輩も巻き込む
- 積極的に先輩・上司から「挨拶」してあげる |お手本
誰だって押し付けられた指導なんて面白くありませんよね。
さらに「挨拶」ともなれば、常識的なことですから指導されると不愉快にもなります。
なので、強制的に指導するよりも、「挨拶」ができる雰囲気づくりをすることであなたの悩みは解決しますよ。
わざわざあなたが手を煩わすことなく、自然と挨拶ができる新入社員となります。