
新入社員です。
雑用ばかりで毎日がつまらない。
雑用の意味なんてあるのかな...
ずっとこのままだと将来が不安です。
結論をいうと、新入社員の雑用には意味があります。
やっていて損ではなく、むしろあなたが「仕事ができる人」になるためには必要です。
事実、僕も新入社員の頃は雑用をしていました。
当時は「させられていた感」が強かったです。
しかし、年数が経つと雑用の重要性や意味が分かってきました。
ということでこの記事では、新入社員が「雑用する理由」や「雑用しない人をどう思うか」「長年雑用しかさせられない状況だと不安」だというお話をしていきます。
1.新入社員が雑用をする理由
基本的に、新入社員が雑用をする理由は以下のとおり
- 単純に仕事に対するスキルがないから
- 社会人として必要な素質を学ぶ
順番に解説します。
1.単純に仕事に対するスキルがないから
分かりきったことですが、新入社員は仕事のスキルがありません。
ですから、先輩などと同じように仕事をこなすことは不可能です。
また、ここでいうスキルとは、ただ仕事がこなせるというだけのことではありません。
仕事をする上でのリスクにも対応できる能力も指しています。
こういたリスク対応能力も、実際の仕事をやって経験を積むことによってできるようになるものです。
2.社会人として必要な素質を学ぶ|雑用の考え方はこうだ!
雑用はめんどうだし、やりがいもありません。
ですが、雑用は社会人として、また仕事をやる上で必要な「気配り」が学べます。
「気配り」ができる人になると、他の社員も仕事がやりやすくなるし、仕事の効率化ができるんですよ。
仕事効率化
例えば、すごく忙しい上司がパソコンのデータを印刷しようとして、紙がなかったらどうでしょうか?
急いでいるのに紙がなく印刷できないとストレスです。
さらに、お客さんを電話口で待たせていたりすると、お客さんにも迷惑となります。
でも常に紙が補充してある場合だと、印刷もスムーズです。
なので、ストレスもなく仕事を効率的にすることができるんです。
たかがプリンターの紙の補充という雑用です。
ですが、仕事をする上ではみんなの役に立っているのです。
細かな気配りができる|仕事ができる人
気配りができるようになると「仕事ができる人」になります。
なぜなら、仕事は一人でするものではなく、みんなで連携しながらしていくものだからです。
例えば、仕事をしていく上でつまづいたり失敗するといった問題もでてきます。
その問題を自分の懐だけにしまっておくと、もし他の人があなたと同じ問題に直面すると非常に困ります。
その人は長時間悩み続け、仕事が進まなくなるかもしれませんね。
では、あなたが仕事をしていく中で、出てきた問題やその解決策をあらかじめみんなに横展開してあげるとどうでしょうか?
周りは無駄に悩む時間も減って、効率的に仕事ができませんか?
横展開することは、特にあなたに与えられた仕事ではありません。
でも「自分の困った経験を生かせればいいな」と
ちょっとした気配り(問題の横展開)ができると、全体的に仕事がうまくいくのです。
与えられた仕事をすることは、当たり前です。
自分の仕事だけサッと終わらせて帰る人は、上司もきちんと見ていて評価なんてしませんよね。
なので一人だけ仕事をこなすことは、決して「仕事ができる人」とはいえません。
全体の仕事がうまくいってこそ、それに貢献した人が「仕事ができる人」と言えるのです。
2.雑用をしない人をどう思うか|それぞれの思惑

限られた人ばかりが雑用するとなると、させられた方には不満がありますよね。
以下の方々それぞれで解説します。
- 同じ新入社員なのに雑用しない
- 先輩や上司が雑用をやろうとしない
1.同じ新入社員なのに雑用しない
同じ新入社員なのに雑用をしない人もいます。
雑用を意味ないことだと思っているんですよね。
やっても無駄だということです。
このような人は「気配り」ができないですから、今後「仕事ができる人」にはなりません。
2.先輩や上司もやろうとしない
先輩や上司も、雑用をしようと思えばできます。
なぜなら、先輩や上司も過去には雑用をしながら少しづつ仕事を覚えてきたからです。
決して雑用をやりたくないから単に押し付けているのではありません。
むしろ、新入社員のあなたにも雑用から学んで欲しいという思いがあるのです。
雑用が多く仕事が進まない苛立ちもある
何もしない周りの人たちを背景に、あなただけ雑用が多いと仕事も進みません。
なので、プライベートな時間を削って残業となることもあります。
ですが、新入社員であれば与えられた「仕事」だけではなく、こうした雑用をしながら本当に「仕事ができる人」になっていくのです。
気配りができるようになれば、周りもきちんと見えるので、困っている人をフォローすることだってできるんです。
そうなると、上司のあなたの評価も期待できますよ。
雑用は仕事には直接結びつかないですが、しっかりと会社の仕事には貢献しています。

不公平感はあると思いますが「仕事ができる人」になるためにも、地道にこなしていきましょうね。
3.雑用しか任されない期間が長く続くと危険
新入社員にとって雑用をすることには理由があることはお話しました。
ですが、雑用のみしかさせてもらえない期間が長く続くと話は別です。
成長が遅れる
仕事は実践してこそ、スキルや経験値がついてきます。
なので、本業ができないことには、あなたの仕事の成長は遅れます。
ですから2年後、3年後のことを考えると不安です。
万が一会社が倒産などといった危機に直面する可能性もあります。
また、あなたが会社を辞めたくなる理由もでてくるかもしれません。
そうなると、転職することが難しいんです。
理由は、年数に見合ったスキル(経験)がないからです。
仕事をさせてもらえず雑用ばかりさせられることは、新入社員が「放置」されるという問題に似ていますよ。
ですから、適切な対処をとった上で最終的に会社を退職するという方法も考えましょう。
関連新入社員で放置されるのは将来が不安|放置される原因と適切な対処法
まとめ|雑用は進んでやる!
最後に要点をまとめます。
基本的に、新入社員が雑用をする理由は以下のとおり
- 仕事に対するスキルがないから
- 社会人として必要な素質を学ぶ
雑用は仕事には直接結びつかないですが、しっかりと会社の仕事には貢献しています。
「縁の下の力持ち」です。
不公平感もあると思いますが「仕事ができる人」になるためにも、地道にこなしていきましょうね。
ただ、雑用のみの期間が長すぎると、あなたの将来が非常に不安です。
なので、あなたの退路を見極める必要もありますよ。