(新入社員)
新入社員ですが、先輩や上司とのコミュニケーションがうまくとれず悩んでいます。
嫌な顔をされ、冷たくされたり自分の居場所がありません。
どう振舞ったら良いでしょうか。
(先輩社員)
先輩社員ですが、新入社員のコミュニケーション能力が足らず仕事にも影響が出ます。
新入社員のコミュニケーション能力を上げ、うまくやっていくにはどうした良いでしょう。
本記事の内容
- 新入社員がコミュニケーションを苦手とする理由
- 新入社員がコミュニケーション能力を克服する方法
- 【先輩など教育係の方へ】コミュニケーションが下手な新入社員との向き合い方
コミュニケーション能力は仕事において欠かせない一つの技術です。
ですから、苦手なままですとあなたの仕事やキャリアにも悪影響がでますし、早めの克服が必要です。
とはいえ、僕も含めてコミュニケーションが苦手だという新入社員は周りでも多かったです。
僕自身も新入社員の頃はコミュニケーションが苦手でして、上司や先輩からも冷たくあしらわれたり疎外感も感じていました。
嫌われているのかなと思うと、仕事にも集中できませんでした。。。
しかし、コミュニケーション能力は苦手だと意識しなければ、日常会話から学べて自然に上手くなっていくものですよ。
事実、僕は会社員のころにコミュニケーション能力を磨くことができ、現在では一人でお客さんと話し仕事をとることができています。
お笑い芸人のように、おもしろおかしくしゃべって場を盛り上げるなどという高度なテクニックまではいりませんからね。
記事後半では、先輩・上司の方へコミュニケーションが苦手な新入社員との付き合い方についても解説しています。
1.新入社員がコミュニケーションを苦手とする理由
まず、新入社員の方がコミュニケーションを苦手とする理由です。
- 社会経験が乏しい
- 目上の上司・先輩とどう話せばいいかわからない
- 社内の雰囲気で萎縮する
- そもそもコミュニケーションが苦手
順に解説していきます。
1.社会経験が乏しい
新入社員は社会経験が乏しいです。
- 敬語が上手く使えない
- 気が利かない
それもそのはず。
なぜならこういったことは、家庭や学校で習うことも少ないです。
普段の生活から、自然に学べることはあるでしょうけども、ビジネスレベルでの技法となると難しいです。
僕も、入社してからのビジネスマナー研修で、はじめて知ることもありました。
ですから、はじめからコミュニケーションに長けていないと、心配する必要はありませんよ。
これから経験を積んで、身につけていけばOK!
会社でよく新入社員を陰で「気が利かねぇなぁ」とか言ってるオッサンがいるけど、気が利かないとかほざいてねぇでちゃんと指示しろや
新入社員はエスパーじゃねぇんだよボンクラ— マルダー (@jagdpanzerwagen) October 18, 2017
2.目上の上司・先輩とどう話せばいいかわからない
会社の上司や先輩と話すのも、年齢が離れているのでどうしゃべって良いかわかりません。
趣味や志向など、年齢差により好みがありますよね。
なので、上司や先輩に無理に話を合わせようと考えてしまいます。
適当な話が思い浮かばないと、無言になってしまい気まずい雰囲気を感じることもあるのです。
うまく話せない戸惑いはありますが、人(先輩・上司)を知ることで、話す内容も自然と思い浮かべるようになりますよ。
そのためには、相手がどんなことをすれば喜んでくれるかを考えることが大事です。
3.社内の雰囲気で萎縮する
社内の殺伐とした雰囲気も、コミュニケーションを疎外する原因の一つです。
トラブル対応など、仕事で忙しい先輩や上司はどうしても、神経がピリピリしています。
こうした中で、わざわざしかめっ面な先輩や上司に話しかけようとも思いませんよね。
話しかけると、邪魔だと叱られたり、適当にあしらわれそうです。
ですが、もし話しかけてうざがられたりしても「忙しく人の話を聞く余裕もないんだなぁ」と思うようにしましょう。
場の空気を読むことも必要ですが、必要以上に萎縮することはありません。
4.そもそもコミュニケーションが苦手
これまでの人生から、コミュニケーションが苦手だと決めつけてしまうこともあります。
こうなると「自分はしゃべりが苦手...」と認識しているため、進んでコミュニケーションを取ろうとしなくなるんです。
僕も新入社員の頃、自分でコミュニケーションをとることは苦手だと認識していました。
なので、自分からあまり関わろうとせず、最低限のコミュニケーションさえとれればいいという考えでしたよ。
とはいえ苦手意識を持つことは、できるはずのコミュニケーション能力向上の足枷となります。
訓練すれば克服できますよ!
2.新入社員がコミュニケーション能力を克服する方法
せっかく入社した会社ですから、コミュニケーションで悩むことは避けたいですよね。
そこで、これから新入社員でコミュニケーションで悩む方へ、その能力を上げていく方法を解説していきます。
少し精神論的な話もありますが、最後までお付き合いくださいね。
- コミュニケーションが苦手だという意識を持たない
- 先輩や上司の反応は過剰に気にしない
- 相手を思いやる気持ちを学ぶ|日常の訓練で習得可能
- 話す内容をまとめておく
順に解説します。
1.コミュニケーションが苦手だという意識を持たない
まず、コミュニケーションが苦手だという感情は持ってはいけません。
苦手意識があると、進んで物事をしようという気にもなれません。
むしろ、苦手なこととして避けてしまうことになりますよ。
例えば学生時代、国語が苦手...英語が苦手...と思ってしまうと、授業すらも受けたいと思いませんよね。
ですから、進んで学習する気力もありません。
さらに学習に対する意欲もないですから、テストも期待できません。
悪い点数ともなるともう気分は憂鬱です。
得意・好きなことは前向きになれる
逆に得意な教科や好きな教科だと、苦手教科ほど嫌な気持ちはないですよね。
すると、割と学習もできるので点数も取れたりもしますし、間違ったところなどの分析もできます。
分析し改善していけば、もっと点数を稼ぐことも可能です。
なので、どんどん得意になったり、好きになっていくんです。
コミュニケーションも同じで、苦手だと思えばどんどんマイナス思考となっていきます。
しゃべった内容にも自信がなくなり、オドオドした態度となって現れてきますよ。
なので、最初からコミュニケーションが苦手だという意識は持たないでおきましょう。
2.先輩や上司の反応は過剰に気にしない
先輩や上司と話していて、あなたの返答にそっけない態度を取られることはありませんか?
そして、その態度に気づいたあなたは、もっと喋ることに対し萎縮してしまっていますよね。
そうなると、さらに悪い方向へと進んでしまいます。
先輩や上司から話しかけられると、余計にオドオドしたりぎこちない対応となってしまうんです。
なので、そんな先輩たちの反応を気にしてしまうと、もう自らコミュニケーションを取ろうとは思わなくってしまいます。
でも、先輩や上司との付き合いなんてはじまったばかり。
お互いの性格などはまだ完全に把握できていない状態ですから、早々と相手(先輩や上司)の反応を過剰に気にすることはやめましょうね。
3.相手を思いやる気持ちをもつ|日常の訓練で習得可能
僕はコミュニケーション能力を高めるのは、訓練により可能だと思っています。
相手が本当に求める答え(親切心ある答え)
が返せたであればコミュニケーション成立です。
では、相手が本当に求める答え(親切心ある答え)とはどんな答えでしょうか。
相手が本当に求める(親切心ある)答えとは
例えば「友達A」から、あなたに相談があるから二人で会えないかというお誘いがあったとします。
(友達A)
「今日仕事でミスをして怒られたんだ...
今晩、仕事の悩みで相談したいことがあるんだけど会える?」
この時、あなたならなんと答えますか?...
僕が思う、相手が本当に求める答え(親切心ある答え)とは以下のようになります。
(友達B)
「ごめん...今日は残業があるから行けないわ💦
来週の同じ時間なら空いてるし時間も取れるけどどう?」
「今日」は無理でも、別の日に相談に乗ってあげれるよ!という親切心が伝わりませんか?
「私のために精一杯努力してくれて聞いてくれるんだ」と「友達A」に安心感を与えます。
しかし「友達B」が以下のような答えだとどうでしょうか?
(友達B)
「ごめん...今日は残業があるから行けないわ💦」
「友達A」にすれば、「え!?聞いてくれないんだ...」と寂しい気持ちになります。
なので、コミュニケーション不成立です。
仕事においても同じです。
以下のケースでも相手が本当に求める答え(親切心ある答え)だとは言えませんから、コミュニケーション不成立です。
欲しい回答が得られないケース|コミュニケーション不成立
例えば、こんな会話があったとします。
(先輩社員)
(新入社員)
これって相手が本当に求める答え(親切心ある答え)ではありません。
なぜなら、先輩社員が求めている答えではないからです。
本当に先輩が欲しい答えは以下のようなことです。
- いつ終わるのか
- 何につまづいているのか
先輩は、新入社員が仕事を終えていないことは既に知っています。
知っていることをあえて言われて「はい、おしまい」となるとイラッとしますよね。
こういった人って新入社員に限らず、年配の方にでも多くいるんですよ。
でも、相手の求める答えを考えることって意外に簡単なんです。
日常会話から、常に相手のことを思いやる(喜ぶことは何かと考える)ことですぐに答えが見つかります。
お笑い芸人が笑いを取れるのも、お客さんの本当に求める答え(笑いのツボ)を知っているからなんです。
4.話す内容をまとめておく
- 「結局何が言いたいの?」
- 「なぜそんなこと聞くの?」
- 「話が理解できない」
上司や先輩に話しかけた時に、上記のようなことを言われませんでしたか?
これを防ぐには、はじめから言葉だけで話すよりも、まずは以下のようにメモやノートに書き留めておきましょう。
- 言いたいこと(聞きたいこと)は何?
- なぜ言おう(聞こう)と思ったのか理由
- 言葉では説明が難しければ図解する
上司や先輩に話す時には、書いたメモなどを見て話せば良いだけなので話も途切れずスムーズです。
ちょっと骨の折れる作業となりますが、言いたいことが的確に伝わります。
また、先輩・上司があなたの質問に対する返答もストレスなくできるようになりますよ。
3.【先輩など教育係の方へ】コミュニケーションが下手な新入社員との向き合い方
コミュニケーションが下手な新入社員との向き合い方は以下の通り。
- 社内の雰囲気を変える
- 一つづつ丁寧に話し、少しづつ答えを求める
- SNSなどを活用する
前述もしましたが、新入社員は社会経験が乏しいです。
また、環境もガラリと変わって自分の居場所を探しています。
こうした環境で、慣れ親しんだ同僚などと同じような目線で新入社員と接すると、戦力にもなるはずの新入社員を失ってしまうことにもなります。
1.社内の雰囲気を変える|殺伐とした社内環境は、慣れ親しんだ社員にはわからないもの
社内の雰囲気を変えると、新入社員もより質問しやすい環境になります。
以前、オフィスに(あまり顔を出さない)社長に言われた言葉があるんです。
「誰か喧嘩でもしたような雰囲気で、このオフィスに入り辛いわ...」と。
言われるまで気づかなかったです。
そこで改めて社内の雰囲気を感じてみると...確かに殺伐とした空気だったんです。
その後、一定時間ごとに新入社員に仕事以外の話をしてみたり、お茶らけたりすると場が和むんです。
すると、新入社員とのコミュニケーションも自然にが増えていきますよ。
まずは会話しやすい雰囲気を作ることから始めてみましょう!
2.一つづつ丁寧に話し、少しづつ答えを求める
- 一度に答えを求めず、順を追って回答を得ましょう。
- しどろもどろになって何が言いたいのかわからないときは、「絵を書いて説明して」など答えやすいよう誘導してあげましょう。
新入社員と話すときは、一つづつ丁寧に話すことが大切です。
新入社員は社会人とはいえ、まだまだ学生気分が抜けない未熟な社会人なんです。
なので、ビジネスマナーや仕事のやり方なんて分かっていません。
また、慣れない環境で「仕事のこと」「先輩・上司のこと」「社内のこと」など学ぶことがたくさんあります。
理解できるキャパは限られます。
こうした中で、普段同僚や上司などと同じような接し方だと、新入社員もついていけません。
ついていけないからと叱りつけると、相当気持ちがつよい人間でない限り凹みます。
あなたの新入社員の頃を思い出し、新入社員のころのあなたを教育するような感じで接してみてはいかがでしょうか。
一度に答えを求めず、一つづつ丁寧に話しコミュニケーションを取りましょう。
3.SNSなどを活用する
新入社員の慣れているコミュニケーションの仕方を取り入れて行こうというもの。
つまり、LINEやslackなどのコミュニケーションツールを使って、少しづつ新入社員のコミュニケーション能力を高めていく訓練をしていきましょう。
新入社員の得意な土俵だと、面と向かって話すハードルも下がります。
社会的なマナーがなっていない部分はあるかもですが、新入社員の積極的な発言・雑談力の向上も期待できますよ。
21卒新入社員の特徴2
オンラインネイティブ・SNS活用に慣れていて、マイクロコミュニケーションが当たり前
・ダイレクトリクルーティングが当たり前で、待ちの姿勢での就活
・オンライン会議ツールの利用が多く、上座下座がわからない、10分前行動の習慣がない#新感覚オンライン研修HOMEROOM— 株式会社ログシー(ROGC Inc.)育成支援事業部 (@IncRogc) December 16, 2020
すごいなあ。あれだけの規模感を持った仕事をしてる会社で社長と新入社員がSNSでコミュニケーションを取ってるなんて。感服いたします。いい会社だ。
— Shunya Shishido (@sisidovski) August 10, 2011
まとめ
最後にまとめます。
まずは新入社員がコミュニケーションを苦手とする理由です。
- 社会経験が乏しい
- 目上の上司・先輩とどう話せばいいかわからない
- 社内の雰囲気で萎縮する
- そもそもコミュニケーションが苦手
社会経験が乏しいですから、ビジネスマナーや仕事のやり方なんて分かりません。
でも、最初からコミュニケーションが苦手だと思わないでくださいね。
そうなると、いつまでも苦手となりますから仕事や会社が嫌になってしまいます。
では、コミュニケーションが苦手な新入社員が、その能力を克服する方法は以下のとおり。
- コミュニケーションが苦手だという意識を持たない
- 先輩や上司の反応は過剰に気にしない
- 相手を思いやる気持ちを学ぶ|訓練で習得可能
- 話す内容をあらかじめまとめておく
少し精神論的な話もありますが、日常会話の中から相手を思いやる気持ちを学べます。
相手の思いやる気持ちが分かれば、コミュニケーションは成立しますよ!
最後に、先輩など教育係の方へ...
コミュニケーションが下手な新入社員との向き合い方は以下の通り。
- 社内の雰囲気を変える
- 一つづつ丁寧に話し、少しづつ答えを求める
- SNSの活用
社内の雰囲気をあらためて感じて、見直してみてはいかがでしょうか?
また、新入社員とのコミュニケーションはあなたが新入社員だったころを思い出しましょう。
その新入社員だったあなたに向かって、指導やコミュニケーションを取るよう接してみてくださいね。
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