会社を辞めたいのですが、その理由って妥当なのか不安です。
妥当であれば辞め方(伝え方)を教えて欲しいです。
また、辞める前の準備として必要なことは何だろ?
本記事の内容
- 会社を辞める理由とその改善方法
- 円満退職のための伝え方|転職先でも困らない
- 辞める前の準備
この記事を書いている僕は、過去4回会社を辞めたことがあります。
会社を辞めて後悔したことはなく、むしろ今では「辞めて良かった」とメリットさえも感じています。
とはいえ会社を辞めることは、現状を変えるわけですから不安になる気持ちもわかります。
また「転職」といった未知なる環境へ足を踏み入れる不安もあります。
本記事では、あなたの会社を辞めたい理由に対して「辞めるべきか」「留まるべきか」を決断するアドバイスをしていきます。
「辞めるべきでなかった」と後悔しないためにも、最後までお付き合いくださいね。
記事後半では、転職先の面接でも困らない「円満退職のための伝え方」もご紹介します。
1.会社を辞める理由とその改善方法
会社を辞めたい理由は以下のとおりですが、その理由により直ちに辞めるべきだということではありません。
辞めることは簡単ですが、まずは問題点を深掘りしつつ、問題を改善する方法がないか探っていきましょう。
- 人間関係に問題がある
- 給与・賞与に不満
- 仕事内容にやりがいを感じない
- 会社の将来性に不安
- 激務|残業など労働時間が長い
順番に解説していきます。
1.人間関係に問題がある
- 月曜の朝に限って機嫌が悪くなる人
- 差別的な上司
- 無視・仲間外れなど陰湿ないじめなど...
人間関係に問題があると、本来の自分の仕事に加えて余計な労力や気力を使ってしまい非常に疲れます。
出社するのが憂鬱となり、帰宅後や休日など悩んでしまいますから毎日がつまらないです。
このまま何十年も同じ会社で働くことになると思うと、辞めたくなる気持ちになりますよ。
では「人間関係」に関する悩みの改善策をお伝えしていきますね。
改善策1|誰かに相談する
あなたと同じ境遇にあったことのある同僚や友人など、誰かに相談しましょう。
同じ「人間関係」で悩んだことのある人物であれば、その解決方法などをしているはずです。
実際僕も上司との「人間関係」で悩んだことがあって、その時に会社の同僚や先輩に相談しました。
すると、共感もしてくれたし親身になって話を聞いてくれました。
聞いてくれただけでも、僕の気持ちはスッキリしたし、同じ境遇の人もいてともに頑張って行こうという気持ちにもなれました。
一人で悩んでいても、嫌な思いだけでどんどん気落ちしていきます。
誰かに相談することで、多少なりとも楽な気持ちになれるはずですよ。
改善策2|考えを変える
価値観が合わない人なんてザラにいます。
ですから、相手の考えを理解してあげるという気持ちを持つことが大切です。
しかし、価値観が合っていませんから、すぐに相手に理解を示すことは難しいです。
ですが、もっと広い視野でみてあげてはどうでしょうか。
例えば、相手の考えをあなたの考えと比較するのではなく、第三者的な視点から捉えるということです。
第三者として捉えることで、明らかに間違っていない考え以外は理解することができますよ。
2.給与・賞与に不満
給与や賞与が低いと、自分は評価されていないんじゃないかと思ってしまいます。
さらに、会社のためにと思って残業はすれども、その手当がないと報われていない気持ちになることも。
腹立たしい気持ちもあれば、悲しい気持ちにもなります。
ですから、仕事に対しモチベーションが下がってしまい、このまま頑張っても張り合いがないと会社を辞めたくもなりますよね。
しかし、余程業績が悪い会社でない限り、給与や賞与はアップさせようと思えばできますよ。
改善策1|上司など交渉してみる
すぐにとはいかないものの、給与(賞与)アップのキッカケとなるような仕事を今後くれる場合もあります。
僕も過去には給与アップの相談を上司にしたことがあります。
すると、(今携わっている仕事が終わって)次の仕事は、会社にすれば割と報酬の良い仕事でその担当となったんです。
結果、賞与アップすることができました。
上司も、部下がいなくなる(辞められる)ことは避けたいのです。
なぜなら、部下がいなくなる(辞められる)と、会社に対する上司の仕事ぶりが問題となります。
ですから上司があなたにできる精一杯なことは、部下に適した仕事を与えることです。
そこであなたが最高のパフォーマンスを発揮することで、給与や賞与アップのキッカケができ、上司が会社側に提示できるというわけです。
改善策2|資格取得
資格手当がもらえるような仕組みがある会社ですと、資格取得は手っ取り早い給与アップ方法です。
なぜなら、会社の仕組みとして「資格手当制度」が整っていますから、社員自身の努力のみで可能となります。
また、資格取得することで「勤勉さ」や「スキルアップ」を期待されて、これまでとは違った仕事も舞い込んでくることもあります。
僕が過去に携わった仕事の中には、お客さんの要望として「資格取得」しているものでないと参入できない仕事がありました。
逆に言えば「資格取得」していなかったら、その仕事には携われないということになります。
まだまだ依然として「資格」を重要視する会社もあるんです。
ですから「資格取得」していたことにより、他の人がやれない仕事にも携わることができ、給与(賞与)アップのキッカケにもなりますよ。
3.仕事内容にやりがいを感じない
好きな仕事や、やりたい仕事ではない場合には「やりがい」を感じられなくなります。
例えば、これまで好きなモノづくりに関わる仕事をしていたのに、昇進して管理職や営業など全く異なるスキルの部署へ配属された場合です。
これまで頑張って習得してきたスキルが生かせませんから、やりがいなど感じません。
また、やりがいが見出せない中で、ミスや失敗があるとさらに仕事自体が嫌になってきます。
これでは辞めてしまいたくなる気持ちにもなりますよね。
改善策1|目標設定をしてみる
「やりがい」がない中でも、まずは小さな目標を作って、これを目指してみましょう。
やりがいがないとはいえ、何かしらの成功体験を得ると自然と「もうちょっと頑張ってみようかな」という前向きな意識が芽生えます。
僕は過去IT企業でプログラミングに携わる仕事をしていました。
プログラミングでモノづくりをするのが好きだったのに、ある時やりがいのない「テスト」担当となったんです。
「テスト」という仕事の中でも、他の人よりも実施件数をこなす「目標設定」をすると、管理者などから評価してもらえました。
評価してもらえると嬉しい気持ちにもなり、携わる仕事に対する向き合い方も良い方向へと切り替えることができます。
改善策2|部署変更の打診
大きな会社であれば「部署変更」など上司に打診しても良いでしょう。
とはいえ、他の社員の中にも希望部署にいけずに悩んでいる社員もいるかと思います。
なので、自分だけ「部署変更」するのは気が引けますよね。
しかし、他の社員のことを気にしていてはいつまで経っても「やりがいのない」仕事は続き辛い毎日を過ごさないといけません。
もしあなたが「部署変更」が叶った時は、希望部署には行けなかった社員へアドバイスをしてあげましょう。
4.会社の将来性に不安
- 向上心がない社員がいる
- 年功序列や役員がいばり散らす
- 仕事も責任も丸投げ
- 業績悪化が明確
- 残業代や給与・賞与カット
- 設備や体制が古い(IT化が進んでいない)...
働いていると「なんかこの会社にいても大丈夫なのかな...」と思うことがありますよね。
そう考えると、これから数十年と今の会社に身を置くのは危険ですから、辞めてしまうことを考えるのも当然です。
しかも、会社組織として変革していかないといけませんから、改善にも難しい部分があります。
とはいえ、何もせずにいるよりも行動する方があなたにとってメリットはあります。
改善策|社内体質を変える努力
会社の体質自体を変える努力をすることで、上司やさらに経営者レベルの人からも一定の評価を得られます。
なぜなら、上司やさらに経営者レベルの方達も、もっと業績を上げていきたいと思う意識はあるはずです。
そんな中で、社員が会社の体質に疑問を持ち改善策を提案することは、会社にとって良い方向に向かうキッカケにもなります。
他の社員があなたに共感を持ちさえすれば「社内体質」の変革も実現化する可能性も高まります。
5.激務|残業など労働時間が長い
精神的にも肉体的にも辛い状況が続くのは、耐えがたい苦痛ですよね。
僕もプライベートな時間を犠牲にして、残業や休日出勤が続いた時期がありました。
ちょっとの間だけの「我慢」と思っていても、ミスや失敗はするし叱られてばかりで「精神的」にも辛く辞めたいと思いました。
ただ、残業や休日出勤しないといけなくなった原因は、会社だけではないことに気づいたんです。
改善策1|仕事のやり方を工夫する
「仕事のやり方」を工夫することで無駄な残業など防ぐことができます。
例えば、翌日のやるべき作業内容を前日に把握し準備しておくことで、翌日になって手順を考える必要は無くなります。
また、作業日報をこまめに書いておくことで、仕事で出た問題や悩みの早期解決にもつながりますよ。
いきなり仕事のスキルアップは難しいですが、仕事のちょっとした工夫次第で無駄な残業や休日出勤はすぐに減らせます。
改善策2|上司に仕事量を調整してもらう
あまりにも多い仕事量で残業ばかりしていると、体調不良などで休まざるを得ない状況にもなり兼ねません。
あなたが休んでしまったら、あなたの代わりに誰かがその分の仕事をやらざるを得なくなります。
そうなると、仕事を代わりに受けた社員までつらい残業を強いられることとなり悪循環です。
ですから、早めに上司など管理者にSOSを出して、仕事量を調整してもらいましょう。
会社や上司など管理者は、社員の健康を守る義務がありますから、遠慮なく伝えましょうね。
あなたが、勇気を持って伝えることは「会社」自体を守ることにもなりますよ。
改善策3|繁忙期が終わった時のご褒美
残業をひたすら耐えて繁忙期が終了した時の、自分へのご褒美を考えておきます。
過去に繁忙期だった時に、会社の研修旅行も行けず、毎日残業や休日出勤をしたことがありました。
夢も希望もない状況です...
しかし会社側が、繁忙期を過ぎれば研修旅行へ行けなかった社員だけで、特別に(研修)旅行をしても良いと言う許可を得ました。
何だか、この残業で辛い状況を乗り切ろう!と頑張る気力も芽生えたんです。
頑張って耐えられるような残業や休日出勤であるならば、こうした頑張ったご褒美を自分で作り、仕事の気力にするのも一つの手です。
これまで、仕事を辞めたい理由とその改善策をお伝えしてきました。
しかし、これでも改善できないとなると、会社を辞める方向で考えていきましょう。
2.円満退職のための伝え方|転職先でも困らない
では、会社を辞めるにあたってどういう風に伝えれば「円満」に退職できるか、言ってはいけない注意点なども解説していきます。
他にやりたい仕事が見つかった|引き止め辛い
- もっとスキルアップしたい!
- 新しいことにチャレンジしたい!
社員のあらたな門出ですから、応援してくれることもあります。
また、辞める理由が前向きですから、辞める会社(上司)にとっては引き止める理由が基本ないんですよね。
引き止めるには、やりたいことや目標をあきらめろ!ということですから、普通の会社であればこんなことは言えないんです。
とはいえ、様々な理由で強引に引き止める会社もあるのも事実ですから、そんな時は下記記事をご覧ください。
>>会社を辞めたいのに辞められない理由と対処法|機会損失はもったいない
前向きな理由は、転職先の面接においても「なぜ(前職を)辞めたのか」という問いに対しても、困ることがありませんよ。
仕事や会社の不満は言わないこと
例えば、残業が少ないとか、人間関係が合わない理由をそのまま伝えてしまうと、引き止められる可能性があります。
逆に、「残業が少ないならなぜ早く相談しなかったのか」「人間関係の悩みなんてどの会社でもある」などど説得され引き止められます。
さらに、転職する会社の面接でも「辞めた理由」について問われると返答に困ります。
残業が少ないから...
上司が理不尽だったから...
上記のように答えてしまうと、面接官に「不満を言う人なんだ...」などと印象を悪くしてしまいます。
ですから、不満やネガティブな理由はポジティブな理由として変換してしまいましょう。
ネガティブな理由をポジティブに変える文例
ネガティブな理由 | ➡︎ ポジティブな理由 |
人間関係に問題がある | ➡︎ これまでの経験を生かし新たな環境で挑戦したい! |
給与・賞与に不満 | ➡︎ キャリアチェンジやキャリアアップしたい! |
仕事内容にやりがいを感じない | ➡︎ キャリアチェンジ(キャリアアップ)したい! |
会社の将来性に不安 | ➡︎ これまでの経験を生かし新たな環境で挑戦したい! |
激務|残業など労働時間が長い | ➡︎ 家族の時間をもっと大切にしていきたい! |
言い方をちょっと変えるだけで、会社(上司)の引き止めにも合いにくくなるし、転職先においても悪いようには捉えられませんよ。
大事なことは「前向き(ポジティブ)」に伝えることですね。
理由を言わないのはダメ
理由を言わずに辞めることは、会社にとってもあなたにとっても後味悪いものとなってしまいます。
どんな事情であっても、会社とあなた双方が納得して退職できれば、気持ちが良いものです。
あなたは会社に感謝の気持ちが持てますし、会社はあなたの応援をしたいという気持ちにもなり「円満退職」につながります。
僕は現在フリーランスとして活動していますが、円満に会社を辞めた場合ですと今後のつながりも持てるようになりました。
いざ僕が困った時にも、助けてくれることもあります。
3.辞める前の準備
- 転職活動
- 会社から借りているものを返す準備
- デスクやPCの整理
- 退職のあいさつ回りリスト
在籍中に転職活動をし就職先を見つけておくことを強くオススメします!
なぜなら、次の就職先もないまま会社を辞めると、新たな就職先が見つかるまで不安で仕方がありません。
また、失業保険である「早期就業手当(祝金)」が丸々ともらえますからお得なんです。
就職先を見つけるには、下記の有名なエージェントを複数利用(無料)しましょう。
エージェントを利用することで、幅広くあなたにあった仕事(会社)が見つけやすくなり、最悪の「転職失敗の事態」を避けられますよ。
まとめ|本当に辞めたいと思ったら新たなステージで活躍しよう!
最後に要点をまとめます。
会社を辞めることは簡単です。
しかし、辞めて失敗することを避けるためにも、まずは問題点を深掘りしつつ問題を改善する方法がないか探っていきましょう。
改善策がなければ、辞める意思を会社(上司)に伝えます。
円満に辞めれてかつ転職先でも不利にならないようにするためにも、下記のことを留意し「辞める意思」を伝えましょうね。
- 他にやりたい仕事が見つかった|引き止め辛い
- もっとスキルアップしたい!
- 新しいことにチャレンジしたい!
- 仕事や会社の不満は言わないこと
- 理由を言わないのはダメ
会社を辞めたいと思うことは僕も含めて、多くの方が思うことです。
しかし、なかなか辞められずにいるのは、それだけ時間も経過しますからあなたのキャリア形成も遅れますからもったいないんです。
辞めることを決断したのであれば、早めの転職活動をしスムーズにそして失敗しない転職をしましょうね。
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会社を辞めたいと悩む方のための総合マニュアル|人生をもっと楽しく!
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